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こんにちわ。皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日11月7日は24節季の立冬にあたります。空気がとても冷たくなり、冬の気配が見え始めたとして暦の上では冬に入りました、などというニュースが流れだす時期です。
実は丁度今くらいの時期、日本ではとある行事が増えるということがよく言われております。それが結婚式です。毎年秋から11月中旬にかけて、日本では結婚式が執り行われることが多いそうです。というのも、雨が降りにくく暑すぎず寒すぎずの気候に加えて、国民の祝日が多いことも重なっていることからそう言われているそうです。
結婚式といえば人生において一生に一度のお祝いの場であると共に、とても厳粛な場というイメージが私にはあります。普段は砕けた方やユーモアな方でもこういった場ではピシッとした装いでかしこまるのが常かと思います。そこでの立ち居振る舞いがその方の真価を問われると言っても過言ではないかと思います。
そんな場において、せっかく服装もフォーマルに決まっているのであれば、是非とももう一か所もピシッと決めて頂きたい点があります。それが時計です。
日本は海外ほど厳しいドレスコードを設けていることはありませんが、腕時計という物は現代では一種のステータスのように見られることがあります。高い時計や煌びやかな時計を着けているから凄いと見られることもありますが、格式の高い場において時計はステータスではなく身だしなみの一つとして数えられます。
そのため、そういった場に適した時計をスマートに着けるという姿勢もまた、社会的に見た際に良い印象を与えることが多いです。
スーツやタキシードの袖口からフォーマルな時計が顔を出す、とても紳士的でカッコいいですよね。
今回は、フォーマルな場面で使用できるドレスウォッチについてご紹介したいと思います。
冠婚葬祭や会食、社会人として必要になる場面が多々出てきますので、この機会にぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか?
早速行ってみましょう!!!
①まず、ドレスウォッチとは?
皆様が実際にドレスウォッチをご検討いただくために、まずはドレスウォッチとはどういうものを指すのか、どういった時計が当てはまるのかをご紹介いたします。こだわりたい点やデザイン面で重要視したい点がある方はご参考になれば幸いです。
・デザイン
ドレスウォッチは、シンプルでクラシックなデザインが特徴のゴツゴツしていないスマートで落ち着きのあるデザインをしたエレガントな時計です。スポーツタイプのような派手さが無く、無駄な機能や装飾の無いデザインが一般的であり、大きさも比較的抑えめのものが好まれます。
大前提となっているのが、デジタル時計ではなくアナログ時計であることが必須であり、カジュアルさのあるデザインもNGとなってしまいます。そのため、文字盤の色もホワイト・シルバー・アイボリーのような落ち着いた色合いが適しています。状況によってそこまでシビアでない場合はブラック・ネイビーも大丈夫な場合があります。
・機能性及び機構
次に、先程もありました通りゴツゴツした時計やカジュアルなデザインはNGとなっています。そのため、時計によく見られる機構に関しても制限があります。
クロノグラフのような文字盤に表れてしまう機構や、その場に相応しくない機能がついているモデルも避けるべきです。一般的によく言われるのは、大きすぎないデイト表示までに搭載機構を押さえておくと良いと言われております。文字盤もバーインデックスやアラビア数字のように、奇抜なデザインではなく落ち着いた雰囲気のある文字盤が良いです。中には数字表記の書式が派手なものがありますが、そういったデザインも避けておくと無難かと思います。
文字盤に共通するもので針の数も実は重要な点であり、基本的には2針または3針が適正であると言われております。マナーの一つとして時間を気にしないという姿勢が最も素晴らしいマナーとして知られており、3針よりも2針の方がフォーマル性は高いと言われております。秒針がないことがそのような態度を表しているそうです。
クラシカルな雰囲気を演出したい方は、スモールセコンドでもよろしいと言われております。
・ケース、スタイル
デザインを見るうえで欠かせないのは、やはりサイズ・形・ベルトも重要となってきます。
ケースサイズは大きい物は好ましくなく、あくまで腕にフィットするサイズが良いとされています。男性に適したサイズですと、最もドレスウォッチで親しまれているサイズは36mmと言われておりますが、昨今は大型サイズがトレンドとなっているため、37~40mmが主流であるとも言われています。体格が大きい方や腕周りが太い方はこちらのサイズでもよろしいかと思いますが、一般的な体格でスマートに決めたい方はあまり大きいサイズを選ばない方がよろしいかと思います。
フェイスも綺麗な円型のラウンドフェイスが最も適しており、厚みもシャツに丁度隠れるくらいに薄目がベストです。フォーマルシーンでの使用となるので、素材もカーボンやセラミックではなくゴールドやシルバー、ステンレスと言ったメタル素材が一般的です。それに合わせる際にベルトはラバーやステンレスではなく、レザーが適しています。レザーの中でもクロコダイルレザーは革製品で最高級の品質として扱われており、独特の光沢やデザインがドレスウォッチを引き立たせてくれます。カラーもブラックかブラウン系の暗めの色にするとカジュアルさがなくなり、よりドレスコードに合わせやすくなります。
ここまでが大まかなドレスウォッチの定義です。日本の場合は厳格なルールに縛られない場や、緩和化されていたりなどしていますが、時計は高価で格式のあるブランドも多いためしっかりとしたドレスウォッチを選びたいですよね。良い時計を購入したのであれば、例えフォーマルな場でなくても普段から使いたくなる気持ちも大いにわかります。私もおそらくそうすると思います。
そこで、次はドレスウォッチを使用していくうえでの簡単な注意点をまとめてみました。
②ドレスウォッチを末永く使えるようにするための注意点
・磁気帯び
時計の種類に関わらず言えることですが、ドレスウォッチも例に漏れず磁器に対して注意が必要です。
身近なところで言うと、スマートフォンやICカード、Bluetooth機器などの磁気を帯びている物が近くにあると磁気化してしまいます。これにより針が止まってしまったり、時刻がズレるなどの精度に問題が生じてしまいます。表面上では磁気化したことを判断するのが非常に難しいため、長年使用していくうえで最も注意すべき事象であると言えるでしょう。
仮に磁気化してしまった場合、メーカーや時計の修理工房に磁器抜きを依頼する必要があります。状況やモデルによってはお時間がかかる可能性もある為、少しでも異常を感じたら早急に修理に出すことが長く使い続けるコツでもあります。
・水場での使用
ドレスウォッチは本来、フォーマルな場での使用を前提として製造されております。そのため、過酷な状況や環境下での使用は想定されておりません。
激しい衝撃や防水性に優れていない、または搭載していないモデルも多いので、アウトドアはもちろん水没の恐れのある付近での使用はなるべく避けましょう。仮に雨などで濡れてしまった場合は早めに水気を取り除いて乾燥させることをおススメいたします。
ドレスウォッチの中には防水性が備わっていたとしても、あくまで生活防水の枠にとどまる場合もありますので、出来るだけ水を避けた使用を心掛けた方が得策かと思います。
・日頃のお手入れ
やはり長く使い続けるうえで重要なのは、定期的なメンテナンスやお手入れが必要です。弊社OKURA(おお蔵)の場合ですと、時計を購入頂いた方には弊社ロゴが入った手のひらサイズの時計用の布を無料でお渡ししております。このような柔らかい布でケースやベルト部分を磨くことで、汚れはもちろん常に輝きを保つことが出来ます。
特に革ベルトを使用しておりますので、腕に着けている際に汗が付着している状態でそのままにしておりくベルトの腐敗や臭い、痛みの原因に繋がります。革ベルトに関しては革製品専用のクリームを定期的に塗ることで状態を保つこともできます。
以上が良く上げられる注意点です。ドレスウォッチに限らず全ての時計に当てはまることばかりですが、意外と忘れがちなことでもあるので今回は取り上げてみました。
ドレスウォッチはシンプルでエレガントなデザインが多いため、こういったケアが少ないと逆に汚れや破損が目立ってしまいます。せっかくの見栄えが良く素晴らしい時計もお手入れを怠ってしまうと勿体ない姿へ代わってしまうので、是非ともお気をつけ頂きたいと思います。
③オススメのドレスウォッチたち
ここまでドレスウォッチについて簡単にお話させて頂きました。ここからはそんなドレスウォッチのオススメモデルをご紹介いたします。
スポーツモデル同様、多数のブランドから販売されておりますので価格帯も幅が広いです。好みに合ったデザインも存在する為、皆様にとってお気に召すドレスウォッチをご紹介出来たら幸いです。
・ドレスウォッチの最高峰 カラトラバ
時計界におけるトップブランドに君臨し続けている雲上ブランドの一つ、パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)
そこから出ているカラトラバはまさしくドレスウォッチの頂点にいると言っても過言ではないかと思います。
パテックフィリップはその歴史や格式の高さもそうですが、さまざまなラインナップが存在します。基本的なデザインは一緒ですが、一つ一つの細部にわたり品質の高さが表れているため、時計としてのステータスはまさにトップの風格であり、これに勝る選択肢はなかなか思いつきません。
カラトラバにはレディースモデルも存在する為、女性の扱うドレスウォッチとしても最高の選択肢と言えます。素材はゴールドかチタンを使用しておりますので高級感も非常に高く、ベルトもクロコダイルレザーを使用しているモデルが多いためまさに完璧な組み合わせです。
これだけの格式と品格が備わっていることもあり、ドレスウォッチの中では最も高額なランクとなり、パテックフィリップの時計はほとんどのモデルが希少性の高いモデルであるため、入手も非常に難しい物ばかりです。
時計愛好家の間でもパテックフィリップは憧れの存在です。オーナーになれた暁には、厳粛な場において他の引けを取らない存在感を演出してくれるでしょう。
・世界最古にして最高峰の技術力 パトリモニー
パテックフィリップに並ぶとされる世界三大時計の1つであるヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)
以前もご紹介しました通り、世界最古の時計ブランドにして最高峰の技術力を持つ格式高いブランドです。そんなブランドから出ているドレスウォッチもまた、最高の逸品として愛されております。
パトリモニーは長年培ってきた伝統を強く受け継いだコレクションであり、芸能界でも多くの愛用者に愛されております。愛用者はみんなパトリモニーの持つ極めて高い品質とエレガントなデザインに魅了され、一切の妥協のない美しさがいつまでも眺めていたくなるような印象を与えてくれると高い評価を出しています。
ヴァシュロン・コンスタンタンはシンプルでクラシックなデザインも多く、ドレスウォッチという種類においてもその真価を発揮しております。近年はウブロのような個性的なデザインや見栄えのするデザインが多く出ておりますが、ヴァシュロン・コンスタンタンは常に洗練されたデザインで時計愛好家の心を掴んで離しません。
パテックフィリップと同レベルのドレスウォッチをお探しの方であれば、私は間違いなくこちらのパトリモニーをおススメいたします。
・創業者の名がつけられた名作 ジュールオーデマ
世界三大時計最後の一つにして数々の複雑機構を搭載した名品を生み出してきたオーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)
オーデマ・ピゲの大きな特徴として、ほぼ全てのモデルで永久保証がついています。保証書の有効期限は5年ですが、腕時計の生産が続く限り永久的にメンテナンスや部品交換を保証しています。永久保証でメンテナンスをする場合は有償となってしまいますが、大切な腕時計を半永久的に一生モノの時計とすることもできます。
オーデマ・ピゲといえば、やはり最初に思いつくのは人気シリーズであるロイヤルオークではないでしょうか?ロイヤルオークは八角形のベゼルが特徴のスポーツモデルで、オーデマ・ピゲのメイン商品です。ジュールオーデマはそんな八角形とは真逆の美しい曲線によるラウンドフェイスをしており、控えめな中に極上の高級感が隠れているモデルです。
オーデマ・ピゲが誇る伝統的なラウンドフェイスとデザインは、いつの時代でもエレガントであり続けることが可能で、なおかつスモールセコンドというクラシカルな機構を搭載しています。オーデマ・ピゲはロイヤルオークだけではないという偉大な存在感を示すモデルではないでしょうか?
・ブランド再興を成し遂げた名モデル サクソニア
時代の荒波により、一度は消滅してしまったブランド、ランゲ&ゾーネ(A.LANGE&SOHNE)
そんなランゲ&ゾーネが再興を成し遂げた際に発表されたモデルの一つが、こちらのサクソニアです。多くの時計愛好家を唸らせる作りのサクソニアは、ランゲ&ゾーネが誇る手作業で仕上げられる高品質なドレスウォッチです。
ランゲ&ゾーネのモデルのほとんどがドレスウォッチであり、あの有名なランゲ1もドレスウォッチのラインとして挙げられますが、サクソニアはランゲ1と違って全てのデザインが非常にシンプルな意匠となっています。また、ランゲ&ゾーネのモデルの多くがケースの厚みが薄い作りになっており、このことからも技術力の高さが伺えるかと思います。素材もゴールドまたはプラチナが使用されているため、ドレスウォッチとして最適な素材を使用しているのでいつまでも色あせることの無い時計として長く使用したい方には最適です。
文字盤全てがバーとなっているこちらのモデルをご覧頂くとお分かりいただけるかと思いますが、全てにおいてシャープで無駄のないシンプルなデザインとなっており、薄型のケースに革ベルトというまさしくドレスウォッチとしての要素をしっかりと取り入れているお手本のような存在です。
今やランゲ&ゾーネはブレゲ(Breguet)と共に世界三大時計メーカーと肩を並べられるほどの存在と言われており、世界五大時計として数えられます。ドイツが世界に誇るもの作りを代表する歴史と技術力を持っているため、私もいつか持ちたいと思う時計の1つとして胸を張ってオススメできるブランドです。
・高精度なスポーツモデルに隠れた名品 デヴィル
ダイバーズウォッチであるシーマスターと高精度のクロノグラフを搭載したスピードマスターで知られるブランド、オメガ(OMEGA)
そんなオメガで密かに存在する高級感あふれるドレスウォッチが、こちらのデヴィルです。実は元々、シーマスターのモデルの一つとして登場したという始まりでした。
1960年に登場したデヴィルでしたが、1967年になると独立モデルとして新たにコレクション化され、オメガが誇るドレスウォッチラインとして今現在も愛されております。独立した当時はスポーツウォッチよりもドレスウォッチの需要が高まり始めていたため、それに合わせてデヴィルが独立したと言われております。
デヴィルはフランス語で【街・都会】という意味があり、シンプルかつクラシックでエレガントなデザインが都会派でシティ風な雰囲気を感じさせます。また、オメガの品質は非常に高いことでも有名であり、精度はもちろん耐久性や耐磁性にも優れており、コストパフォーマンスに優れている点から世界中で根強いファンを誇っています。
・抜群のバランスを誇るデザインと存在感 ポートフィノ
高級時計ブランドが多くひしめくスイス発祥でありながら、創業者がアメリカの時計技師であったという異色の経歴を持つブランド、IWC。
ビジネス向けからファッション向けまで、幅広い層から高い支持を得ている世界最高峰の時計技術を発揮しているIWCですが、リーズナブルな価格であるという点も大きな特徴の一つです。
IWCのポートフィノは非常にシンプルな見た目とその価格の低さから、エントリーモデルとして扱われることがあります。しかし、実際はシンプルで装飾に無駄がなく、細部にまで施された洗練されたデザインが持つ品格が格式の高さを表しており、時計慣れしているいわば上級者に合った本格的なドレスウォッチであるという評価もされています。
IWCは生産が終了してしまった時計でも修理を受け付ける永久修理を行っています。これは創業以来から販売してきた全ての時計が対象となるため、未来永劫に時計を使い続けることが可能なのであらゆる面で優れていると言えるでしょう。
・高性能ムーブメントで知られる魅力がもう一つ エリート
過去にロレックスでも採用された高性能なムーブメントであるエルプリメロ、このムーブメントを開発したブランドこそがこちらのゼニス(ZENITH)です。
ゼニスの定番モデルには機械の美しさに重点を置いたクロノグラフが多く存在します。エリートはそれらの対極にあり、過度な装飾や機能などを搭載せずにシンプルイズベストを追求したエレガントなデザインが豊富です。
ゼニスのエリートには3種類のモデルが存在しますが、その中で最もドレスウォッチとして愛用されているモデルが、エリート クラシックというモデルです。
エリート クラシックは3種類の中で最もシンプルなデザインとなっており、余分なものは一切搭載しておらず、ブランド名と天空の頂点を意味する星マークがデザインされたバーインデックスに3針のみというシンプルさ。薄型時計として作られた美しいドレスウォッチに相応しいエリートはシンプルな中にある上品さが様々なシーンで完璧なまでにマッチして使用が可能です。
ゼニスは自社製のムーブメントを搭載しているため、性能も多くの時計愛好家が認める出来です。自社製ムーブメントを搭載してなおかつ低価格で購入できるため、最初の一本としては良い候補であると思います。
④総括
いかがでしたでしょうか?
値段や格式が高めの物からドレスウォッチをご紹介させていただきましたが、皆様のご興味をそそるものはございましたでしょうか?スポーツタイプや機構付きの時計に人気が向きやすい中、ドレスウォッチというクラシックでシンプルな時計は逆に新鮮で目新しく感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
時計好きな私としましては、ドレスウォッチで欲しいと思うモデルが何本もあります。冬場はスーツを着て仕事に臨んでいるため、そういった場面で使用することに長けたモデルを数本持っておくということは、大人の男性としての身だしなみに当たると思います。
中にはその日の気分に合わせて時計からスタイルを凝りたいという方もいらっしゃるかと思いますので、是非ともいろいろと見て頂いて快適な時計ライフを皆様にも送って頂きたいと思います。
投稿者プロフィール
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OKURA事業部、販促企画担当。
大学卒業後、接客業を経てOKURAへ入社。
youtuberの時計企画で時計の魅力に染まり、店舗在籍時は時計担当に従事。
好きなブランドはウブロ、ヴァシュロン・コンスタンタン、ランゲ&ゾーネ、ロレックス
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