
目次
着物の着付けができることを証明する方法として、資格取得が挙げられます。資格があれば自信につながるだけでなく、着物に関する仕事をする際に有利になる可能性があるでしょう。また資格のための勉強を通して、着物への理解が深まる点もメリットです。
この記事では着付けの資格について、国家資格と民間資格の違いや取得方法、着付け教室の選び方などを詳しくご紹介します。仕事や趣味のために着付けを学びたい人は、ぜひ参考にしてください。
着付けの資格は大きく分けて2種類
着付けの資格は、国家資格と民間資格の2種類があります。ここではそれぞれの概要や特徴についてご紹介します。
着付けの国家資格とは
「着付け技能検定」は国家資格の一つです。合格すると着付け技能士に認定されます。試験は学科と実技の2科目に分かれており、資格取得のためには両方合格しなければなりません。
学科試験は和装についての知識を問う内容です。一方で、実技試験では制限時間内にさまざまな種類の着物の着付けを行います。
着付け技能検定には1級と2級があり、受験資格として2級は最長2年・1級は最長5年の実務経験が必要です。なお美容師免許を持っている場合や、着付けに関する学校を卒業している場合などは、受験資格を得られるまでの期間が短縮されることもあります。
受験料に関しては、学科試験が8,900円、実技試験が23,000円です。(2023年4月時点)
着付けの民間資格とは
着付けには複数の民間資格があります。「着物免許」「着付け師」「着付講師認定証」「着物着付け講師」「プロ着付け修了証」などが代表的な着付けに関する民間資格です。
なお教室や団体によって、取得できる資格の種類・条件などが異なります。民間資格の詳しい取得方法については、それぞれの資格の運営団体のWebサイトをご確認ください。
着付けの資格を取得する方法
着付けの資格を取得するための方法はさまざまです。ここでは主な資格取得方法を3つご紹介します。
方法によって取得できる資格が異なる場合もある点に注意しつつ、自身に合う方法を検討してみてください。
着付けの資格が取得できる学校に通う
着物に関する専門学校の中には、着付けの資格取得がカリキュラムに含まれていることがあります。服飾科・和裁科などが着付けの資格を取得できる可能性がある学科です。また一部の美容専門学校では、美容師免許に加えて着付けの免許も取得可能です。
専門学校であれば、2年程度の時間をかけて着物についてしっかりと学べます。将来着物に関する仕事に就きたい人におすすめの方法です。
着付け教室に通う
着付けの資格のみ取得したい場合は、教室に通うのが効率よいといえるでしょう。特に民間資格は、専用の講座を受講することで取得できる物もあります。
資格の種類によるものの、初心者でも1年程度で取得できる傾向にあります。土日や平日の夜間に受講できる教室もあるため、仕事と両立したい人にもおすすめです。
ただし、着付け教室は受講料が高い傾向にあることがデメリットとして挙げられます。特に師範代のような上級資格を目指す場合は、費用も時間もかかることを覚えておきましょう。
独学で勉強する
動画や通信教育などを活用して、独学で着付けの資格を取得することも可能です。独学のメリットとしては、費用がかからないことや時間に縛られないことなどが挙げられます。
一方で、直接指導を受けられないことで資格取得までに時間がかかってしまう可能性がある点はデメリットです。また受験資格として、実務経験を必要とする資格もあります。
多少時間がかかっても費用を抑えたい人、自身のペースで勉強したい人におすすめの方法といえるでしょう。
着付けの資格を取得するための教室の選び方
資格取得のために教室へ通うのであれば、自分のライフスタイルに合った学び方ができる場所を選ぶことが大切です。ここでは着付け教室を選ぶコツを5つご紹介します。
見学・体験に行ってみる
可能であれば申し込みする前に、教室の見学や体験に行ってみましょう。雰囲気や授業形態・カリキュラムなどを詳しく知れるほか、通いやすい場所にあるかも確認できます。
一般的に数ヵ月から1年程度にわたって通うことになるため、アクセスしやすいことは大切なポイントです。Webサイトや電話などで日程を確認し、一度足を運んでみるとよいでしょう。
指導形式で選ぶ
指導形式も確認しておきたいポイントの一つです。マンツーマンかグループかなど、教室やコースによって指導形式はさまざまです。
じっくり教えてほしい場合は、マンツーマンで教えてくれる教室を選ぶとよいでしょう。周囲の目を気にせずに質問できます。
一方で、グループでの指導形式のメリットは、仲間ができることでモチベーションが上がる点です。加えて、マンツーマンより費用を抑えられる可能性が高いといえます。
授業時間で選ぶ
授業時間がライフスタイルに合っているかも確認しましょう。どのような教室でも資格取得のために大切なのは、最後まで通い続けることです。
特に仕事終わりに通う場合は、急な残業などで教室を休むことがあるかもしれません。時間に融通が利くか、直前でも別の日程に変更できるかなどの点を先に確認しておくとトラブルを防げます。
受講料で選ぶ
受講料も教室を比較するポイントの一つです。教室によっては、授業料・月謝のほかにも入学金や教材・道具などの費用がかかるケースもあります。資格取得までに全体でどの程度の金額が必要なのかを確認しておくことが大切です。
資格が取得できるかで選ぶ
着付けを学ぶことと資格を取ることは、イコールではありません。資格取得を目指さない場合は、趣味の範囲で着付けを勉強するコースを選ぶのも方法の一つです。
なお教室によって取得できる資格が異なることがあります。資格のために教室へ通う場合は、受講することで取得できる資格を事前にチェックしておきましょう。
着付けの資格を取得するメリットとは
着付けの資格を取得することに関しては、技術力を証明できる以外にもメリットがあります。ここでは資格取得のメリットについてご紹介します。
着物をより深く知ることができる
資格取得のための勉強を通して、着物に関する知識がつくことはメリットの一つです。日本の伝統文化の一つである着物の歴史について学ぶことを通して、着物に対する愛着が湧く人もいるでしょう。
またコーディネートや所作なども学べるため、より着物を美しく着こなせるようになります。深く知ることで着物をさらに楽しめるでしょう。
着物を着る機会が増える
着物を自身で着付けできるようになることで、日常生活においても着物を着る機会が増える可能性があります。親族や友人・同僚の結婚式、子どものイベント、同窓会などのパーティーのように、着物を着用できる機会は多いです。
一方で、着物があっても着付けを依頼するのが面倒で着ていないという人もいるでしょう。資格を取得して自信を持って着付けできるようになることで、家で眠っている着物を有効活用できます。
仕事の幅が広がる
着物に関わる仕事をしている、または将来したいと考えている場合、着付けの資格があると仕事の幅が広がります。なおホテルやブライダル業界などでも着付けの技術が必要とされることがあります。
資格なしで着付けの仕事をすることも可能ではありますが、着付けの資格を取ることで信頼度が高まるでしょう。就職するときや着付け教室を開くときにも有利になります。
また美容師であれば、着付けの資格を持っていることにより、卒業式や結婚式などに関する依頼が増えることが期待できます。
まとめ
着付けの資格を取得する方法として、専門学校や着付け教室に通う・独学するなどが挙げられます。資格を取得することにより着物への理解が深まる点はメリットです。また着物に関わる職業に就いているのであれば、仕事の幅も広がるでしょう。
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