
目次
祖母や母親などの遺品整理をしている際、着物が出てくることがあります。着物を着慣れていない場合、どのように処分するべきか迷ってしまうこともあるでしょう。
着物を処分するにはいくつかの方法があります。後悔しないよう適切な処分方法を選びましょう。
この記事では遺品整理で出た着物の具体的な処分方法や、着物を買取してもらえる業者を選ぶ際のポイントなどをご紹介します。また遺品整理の流れや注意点なども併せて解説するため、ぜひご覧ください。
遺品整理で出た着物の処分方法とは
まず遺品整理で出てきた着物の処分方法をご紹介します。故人との思い出が詰まっていたり価値が高かったりする着物もあるため、状態を見つつ適切な方法を選択しましょう。
1:ごみとして処分する
傷んでいて着られない着物など、不要な物はごみとして処分しましょう。基本的に着物は一般ごみとして自治体に回収してもらえます。費用や手間をかけずに処分できる方法といえるでしょう。
ただし、自治体によって処分方法が異なる可能性がある点には注意が必要です。事前に確認しておくと安心できます。特に亡くなった人と離れて住んでいた人で、自身が住んでいる自治体以外で捨てる際に注意したい点です。
2:業者やアプリなどを介して売却する
まだ着られる着物は業者に買取してもらったり、アプリなどを介して売ったりすることも可能です。ごみとして処分すると手元に何も残りませんが、売れば臨時収入が得られます。
ただし、買取や売却の手間がかかる点はデメリットといえるでしょう、特にアプリで売る場合は、出品や梱包、発送、買い手とのやり取りなどを全て自身で行う必要があります。
また業者に依頼する際は、基本的に店舗に持ち込む必要があるため、処分する着物の量が多い場合は運搬に苦労するかもしれません。自宅まで来てもらえたり、遺品整理と同時に買取してくれたりする業者を選ぶのも方法の一つです。
3:団体に寄付する
着物や古着を回収している団体に寄付するのもよいでしょう。一般的に寄付した着物はリサイクルされます。着物を人のために役立てたいと考える人におすすめの方法です。
なお団体によって寄付の方法はさまざまです。自身で窓口まで持参したり、発送したりする必要があるかもしれません。また送る際は、送料の負担がどちらになるのかを確認しておきましょう。
4:リメイクする
着物の色や柄を活かしてバッグや洋服、ポーチなどにリメイクする方法もあります。生地のきれいな部分だけを使用するため、一部が汚れていたり傷んでいたりしている着物でも活用できます。
リメイクすることにより、故人との思い出が込められた物を手元に残しておける点はメリットといえるでしょう。裁縫が得意な人であれば、自身でリメイクすることも可能です。
一方で、裁縫に慣れていない人や時間がない人などは、着物のリメイク専門のサービスを利用するとよいでしょう。
5:形見として保管しておく
故人のお気に入りだった着物など、思い入れが強い物は残しておきたいと考える人が多いかもしれません。あえて着物を手放さずに形見として保管しておくのも方法の一つです。
ただし、よい状態を保つためには定期的な手入れが必要な点は押さえておきましょう。着物は「たとう紙」と呼ばれる和紙に包んで、湿気がこもりにくいタンスの中に保管しておくことが基本です。
さらに虫食いやカビを防ぐために、1年に3回程度直射日光が当たらない風通しがよい場所で虫干しする必要があります。
なお着物によっては、自身で保管しておくのが難しいことも考えられるでしょう。その際は業者に買取してもらうのがおすすめです。
遺品整理で出た着物を買取してもらう方法
遺品整理で出た着物のうち、比較的きれいな物は買取してもらいましょう。着物を買取してくれる業者はいくつかありますが、それぞれで特徴が異なります。ここでは着物を買取してもらう主な方法を3つご紹介します。
着物買取専門店に買取してもらう
着物買取専門店ではきれいな着物だけでなく、傷んだりカビが生えていたりする物でも買取してもらえる可能性があります。また小物も合わせて買取してもらえるでしょう。
着物買取専門店を利用するメリットは、適切に査定してもらえることです。着物の知識を持っているスタッフや、相場を把握しているスタッフなどに査定してもらえます。
一方で、店舗数が比較的少ない点はデメリットといえるでしょう。近くに店舗がないことも考えられます。なお着物買取専門店の中には、出張買取や宅配買取に対応している業者もいます。
アクセスしやすい場所に着物買取専門店がない場合は、出張買取や宅配買取に対応している業者を探してみるとよいでしょう。
遺品整理専門業者に買取してもらう
買取にも対応している遺品整理専門業者に、着物の買取を依頼する方法もあります。遺品整理専門業者を利用するメリットは、着物だけでなくほかの遺品もまとめて処分してもらえることです。着物以外にも多くの遺品がある場合は、便利な方法といえるでしょう。
ただし、依頼に費用がかかることがある点がデメリットです。なお料金設定が不明な業者には注意が必要です。依頼前に見積もりを出してもらいましょう。
古着屋に買取してもらう
着物の買取ができる古着屋に依頼するのも方法の一つです。着物以外の衣服も売れるため、遺品に洋服が多く含まれる場合はまとめて買取してもらえます。
なお古着屋は基本的に洋服の買取を専門としているため、洋服や小物類は比較的高く買取してもらえることが期待できます。一方で、着物に詳しいスタッフがいるとは限らない点には注意しましょう。
着物の価値や相場を正しく把握して査定できるスタッフがいない場合、適正価格で買取してもらえない可能性があります。
遺品整理を行う時期や大まかな流れについて
遺品整理が突然必要になった場合、どういった流れで進めればよいのか迷ってしまうかもしれません。ここでは遺品整理を行う時期や大まかな流れをご紹介します。
遺品整理を行う時期
遺品整理を行う時期に明確な決まりはありません。ただし、亡くなった直後は葬儀や事務的な手続きなどで慌ただしくなるため、ある程度落ち着いてから行われることが多いでしょう。
親族が集まる初七日・四十九日などのタイミングで行えば、形見分けや話し合いなどがしやすいといえます。また故人が賃貸住宅に住んでいた場合は、家賃がかかり続けるのを避けるためにも、できる限り早く整理する必要があるでしょう。
一方で、遺族の気持ちが落ち着くまで遺品整理をしないケースもあります。ただし、あまりに時間が経つと面倒になって、手をつけにくくなってしまう可能性がある点には注意が必要です。
遺品整理の大まかな流れ
遺品整理の大まかな流れは以下の通りです。
- 大体のスケジュールを立てる
- 作業に必要な物を準備する(軍手・段ボール・ごみ袋など)
- 残す物といらない物に分ける
- いらない物は廃棄するか買取に出す
- 残した物を遺族間で分配する
遺品整理には時間がかかるため、時間があるときに少しずつ進めようとするとなかなか終わらないことも考えられます。終了予定日を決めて大体のスケジュールを立ててから始めるのがおすすめです。
大量のごみが出ることが予想されるため、あらかじめごみ袋や段ボールを用意しておきましょう。また汚れたり怪我したりするのを防ぐための軍手も必要です。
遺品整理はまず全ての物を残す物といらない物に分けることから始めます。貴重品や思い出の品などが残す物に該当するでしょう。
その後、いらない物を廃棄もしくは買取してもらい、残した物を遺族間で分配するといった流れです。
遺品整理をする際に気をつけるべきこと
何も考えずに遺品整理を始めてしまうと、思わぬ失敗やトラブルにつながる可能性があります。ここでは遺品整理で気をつけるべきポイントを2つご紹介します。
遺書の内容を確認する
遺書には法的な効力があるため、書かれている内容に沿って遺品整理する必要があります。遺書の存在に気づかず、または内容を無視して遺品を処分するとトラブルにつながるかもしれません。
遺品整理を始める前に遺書の有無を確認しましょう。遺書の中で指示がある物はあらかじめ別の場所に保管し、誤って処分してしまうことがないようにします。
一人だけで遺品整理を進めない
遺族が複数人いる場合、トラブルを避けるためにも一人だけで遺品整理を進めないようにしましょう。遺族の中で遺品整理を始めることに納得していない人がいる場合、トラブルになることが考えられます。
また一人で整理することにより、貴重品を隠しているのではないかなどといった、あらぬ疑いを持たれてしまう可能性もあるでしょう。
スムーズに遺品を整理するためにも、できる限り複数人で進めるのがおすすめです。ただし、遠方にいるなどの理由でほかの遺族に協力してもらうのが難しいケースもあるでしょう。
遺品整理を始める前に了承を得ること、また作業中も細かく状況を報告して確認を取ることでトラブルを防止できます。
遺品整理で残す着物と手放す着物の基準
ここでは遺品整理で残した方がよい着物と、手放してもよい着物の基準についてご紹介します。
残した方がよい着物の基準
思い入れのある着物や価値のある着物は、遺書に相続の記載があるかもしれません。まず遺書を確認し、指示があれば従いましょう。万が一処分してしまうと、トラブルにつながる恐れがあります。
また娘や孫など、誰かが着る可能性がある物は保管しておくのがおすすめです。例えば振袖であれば、孫娘が成人式や卒業式で着用するかもしれません。
手放してもよい着物の基準
汚れていたり破れていたりする場合は着物として着るのが難しいため、手放してもよいかもしれません。ごみとして捨てる、もしくはリメイク用の素材として買取してもらうといった処分方法が考えられます。
なお着物は保管しておくだけでも手間がかかります。状態がよい着物であっても形見分けできる親族がいない場合は、買取してもらうことを検討しましょう。
まとめ
遺品整理で出た着物は残す物、手放す物に分けて処分しましょう。なお遺品整理の際は遺書の有無を確認したり、他の遺族と連携を取りながら進めたりすることが大切です。
なお着る予定がない着物の買取に関しては、着物買取専門店のおお蔵にぜひご相談ください。どこよりも高額買取することを目指しています。着物の買取実績も豊富なため、安心してご依頼いただけます。ぜひお電話やLINEなどでお気軽にご連絡ください。
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