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高級時計をできる限り長く愛用したい場合、こまめなお手入れが大切です。お手入れの理想の頻度は毎日、少なくとも週に1回程度はお手入れすることをおすすめします。特に高級時計の資産価値を落としたくない場合は、良好な状態をキープすることを心がけましょう。
この記事では、高級時計の基本的なお手入れ方法や揃えておきたいお手入れグッズ、オーバーホールについて解説します。自分でやると故障や傷などの原因になりかねないお手入れ方法についても触れるので、ぜひ参考にしてみてください。
毎日行いたい高級時計のお手入れは「磨く」こと
高級時計を長く使うためにはこまめなお手入れが欠かせません。特に時計を磨く作業は、毎日行うのが理想です。
「時計を磨く」とは、クロスなどで表面に付着した小さな汚れやゴミを除去することを指します。ブレスレットやケースの隙間の汚れを放置していると奥に汚れが入り込み、取り除くのが難しいため早めに対処することが大切です。
併せて磨いた際に動作確認をすることで、異変にも気づきやすくなるでしょう。
高級時計の基本的なお手入れ方法
高級時計を毎日つける場合、肌に触れる部分以外にも汚れやゴミがついている可能性が高いです。磨くこと以外のお手入れ方法も覚えておくと、汚れが気になったときや時間に余裕があるときに自分でメンテナンスができます。
手軽にできる高級時計の基本的なお手入れ方法は、以下のとおりです。
・ケースやガラス面、裏蓋をクロスで拭く
・つまようじで隙間の汚れを取り除く
・細かな汚れは歯ブラシで掻き出す
時計に付着した皮脂や汗などの汚れを放置すると、ステンレス製のケースであればサビの原因になることがあります。そのため、まずはクロスなどを使って全体を拭きましょう。特に肌に直接触れる裏蓋は汚れがつきやすい場所です。
クロスなどで表面がきれいになったら、隙間に入り込んだ汚れも取り除きましょう。隙間の汚れを取り除く際は、奥に押し込んでしまわないように注意します。つまようじなどを使って汚れを浮かせるイメージで掻き出してみてください。
なお時計の傷を防ぐために、お手入れの際は木製のつまようじを使用するのがポイントです。つまようじでは届かない汚れは、歯ブラシを使うと落としやすいでしょう。時計を傷つけないよう、細くて柔らかい毛の歯ブラシがおすすめです。
なお、風の力で小さなゴミを吹き飛ばすブロアーを併用すると、お手入れがしやすいです。お手入れ時間の短縮だけでなく、高級時計が傷つくのを防げます。ただし、こびりついた汚れはブロアーでは取り除けないため、つまようじなどと併用するとよいでしょう。
高級時計のお手入れに役立つグッズ
高級時計のお手入れに役立つグッズを7つご紹介します。時計専門店のほか、グッズによっては100円ショップなどで揃えることが可能です。
クロス
高級時計のお手入れに役立つグッズとして、マイクロファイバークロスやセーム革などがあります。
中でも、手軽に入手しやすいマイクロファイバークロスがおすすめです。柔らかくて扱いやすいマイクロファイバークロスは、眼鏡やアクセサリーのお手入れにも使われています。表面に細かな凹凸があるため、汚れを取り除きやすいという特徴もあります。
ただし、貴金属製品用のマイクロファイバークロスには、研磨剤が含まれていることがあるため注意が必要です。その他、普通のタオルも使用を控えましょう。余計にホコリが付着してしまいます。もし、時計拭き用のクロスが自宅にない場合は、眼鏡用のクロスを代用するとよいでしょう。
ルーペ
ケースやブレスレットの隙間の汚れを取り除く際や、細かな傷をチェックする際など、高級時計のお手入れでは細かい作業も発生します。そのため、倍率5倍ほどのルーペを用意しておくとよいでしょう。
比較的低価格で入手できるプラスチック製のルーペでも、お手入れ時に役立ちます。本格的にお手入れしたい場合は、ライトつきのルーペがおすすめです。
バネ棒外し
バネ棒外しとは、ストラップやブレスレット部分を外すために必要なグッズです。特に金属製のブレスレットの隙間は汚れが溜まりやすいため、外してメンテナンスする必要があります。
バネ棒外しの多くは両端の形状が異なるため、手持ちの時計に合う方を使用しましょう。使い方は簡単で、時計を裏返してバネ棒外しでケースとブレスレットを止めている金具を横穴からずらします。横穴から金具が外れるとブレスレットの取り外しが可能です。
ピンセット
時計には細かな部品が使われています。ブレスレット部分の調整などでは、小さなネジの取り外しを行うことがあるため、ピンセットを用意しておくとよいでしょう。
金属製のピンセットは時計を傷つけてしまう恐れがあるため、使用する際は注意が必要です。新しく購入する際は、プラスチック製や樹脂製、カーボン製を選ぶのがおすすめです。
ドライバー
ブレスレットの調整を行う際には、小さなネジに対応したドライバーが必要になります。高級時計によってネジのサイズが異なることがあるため、サイズごとにドライバーを揃えておくと便利です。
ドライバーの先端は金属でできているため、ブレスレットや時計本体を傷つけないように注意して使用しましょう。
歯ブラシ
隙間に入り込んだ汚れを掻き出す際に必要なのが歯ブラシです。高級時計をお手入れする際は、柔らかくて毛先が長いタイプが適しています。
使い古しの歯ブラシを使用する場合は、乾燥していることを確認した上で使用しましょう、
オープナー
高級時計は主にスクリューバック式、スナップバック式、ネジ止め式の3種類があり、オープナーで裏蓋を外すことが可能です。
オープナーは電池交換を自分で行う際や、ムーブメントを確認する際に使う道具です。そのため、日頃のお手入れに必ず必要なわけではありません。
裏蓋の中でも、防水性能の高い時計に使われるスクリューバック式は、開け方にコツが必要です。失敗すると傷がつくこともあるため、慣れていない人や裏蓋を開ける必要がない人は、無暗に開けないようにしましょう。
高級時計のお手入れでやってはいけないこと
精密機器である時計は壊れやすいため取り扱いには注意が必要です。ここでは、高級時計のお手入れでやってはいけないことを解説します。
水で洗う
表面の頑固な汚れや隙間に入り込んだ汚れを落とすために、時計を水で洗いたいと考える人もいるかもしれません。しかし、防水性能のある高級時計でも、水で洗い流すのは避けた方が賢明です。
万が一内部に浸水すると、防水性能つきの高級時計でも故障することがあります。そのため磨く際は乾拭きし、必要に応じてつまようじやブロアーを使うようにしましょう。
ちなみに、取り外したブレスレットなどを水洗いしたり、超音波洗浄機などにかけたりすることは可能です。水で洗った際は、パーツを取りつける前にしっかりと水気が取れたことを確認してください。
カバーを分解する
高級時計から異音がしたり時間がずれたりした際に、カバーを開けて自分で修理するのは避けましょう。時計は精密機器のため、専門知識を持つプロ以外は基本的に修理できません。
カバーを開けることで時計に傷がついたり、内部にホコリが入り込んで故障したりする可能性があります。内部に異変を感じたら、無暗に自分で直そうとするのではなく、プロに相談する方が賢明です。
研磨する
高級時計に傷やサビを見つけた際、研磨すれば消せると考える人もいるでしょう。しかし、研磨で傷やサビを消すには高いスキルが必要です。専門知識のない状態で研磨した結果、かえって傷つけてしまうことが考えられます。時計には、裏蓋やガラス面のように研磨できないパーツも多いため、無暗に挑戦するのは避けましょう。
高級時計はお手入れのほかにオーバーホールも大切
高級時計を長持ちさせるためには、普段のお手入れのほかにオーバーホールも大切です。
オーバーホールとは、時計の内部を分解して隅々まで掃除することです。内部の部品がスムーズに動くように油をさしたり、時計を使っているうちに溜まった汚れを取り除いたりします。
オーバーホールの頻度として機械式なら3~5年、クォーツ式は4~5年に一度が理想といわれています。その他、時間のずれや異音、異変を感じたらオーバーホールの時期と考えてよいでしょう。
まとめ
高級時計の価値を維持して長く愛用するためには、数年おきのオーバーホールだけでなく日頃のお手入れが大切です。お手入れがされていない高級時計は、ほかの時計と比べて故障のリスクが高まるでしょう。
特に時計を毎日つける場合はクロスやつまようじ、歯ブラシなどを使って基本的なお手入れを心がけることが大切です。
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