
腕時計のケースとは、文字盤やムーブメントが収納されている部分です。腕時計の外観であり、ケースサイズや形によって見た目や使い勝手のよさが変わります。
ケースサイズや種類は多岐にわたり、自分の体型や趣味に見合ったものを選ぶことがポイントです。腕時計を選ぶ上で、ケースの基礎知識やサイズ感について正しく把握しておきましょう。
今回は、ケースサイズごとの特徴や手首周りの正しい測り方について詳しく解説します。また、自分に合う腕時計を見つけるための豆知識もご紹介するので、ぜひ参考にしてみください。
そもそも腕時計のケースとは?
ケースとは腕時計を構成するパーツの一つです。腕時計は「フェイス」と呼ばれる文字盤や針、時計を動かす機械である「ムーブメント」のほか、これらのパーツを収納するケースでできています。
特にケースはデザイン、サイズ、素材ともにさまざまで、どのようなタイプを選ぶかによって見た目や使い勝手に影響を与えます。
ケースの形はバリエーションが豊富
腕時計のケースと一括りにしても、バリエーションは実に豊富です。主に以下のパターンが挙げられます。
- ラウンド
- シリンダー
- レクタンギュラー
- スクエア
- オクタゴン
- トライアングル
- トノー
- クッションオーバル
一般的な形状として挙げられるのが「ラウンド」と呼ばれる正円形です。さまざまなブランドでラウンド型の腕時計を製造しており、使ったことがある人は多いでしょう。なお、ラウンドに少し高さをつけた形が「シリンダー」です。横から見ると高さがあり、懐中時計をイメージさせる腕時計と例えられます。
柔らかく優しい印象を与えるケースとして、楕円形の「オーバル」や樽のような形をした「トノー」も人気です。特に「トノー」は、クラシカルなデザインの腕時計に採用される傾向にあります。クッションのように幾分丸みを帯びた四角形が印象的な「クッション」も、クラシックな雰囲気が特徴的です。
また、腕時計のケースは丸型だけでなく、長方形の「レクタンギュラー」や正方形の「スクエア」、八角形の「オクタゴン」など個性的な形も人気です。左右非対称な三角形でインパクトの強い「トライアングル」は、独創的で目を引く腕時計を好む人におすすめです。
ケースサイズの測り方
自分に合う腕時計を選ぶためには、適切なケースサイズを知っておく必要があります。腕時計のケースサイズは「ケース径」ともいわれ、時間を調整する「竜頭(リューズ)」を除いた長さです。基本的には、フェイスの横の直径を計測します。縦の長さではないため注意しましょう。
腕時計のケースサイズは見た目を左右する
腕時計はケースサイズによって見た目が変わるだけでなく、装着感も変わります。自分の体型に合うケースサイズを把握しておくと、腕時計を選ぶ際に役立つでしょう。
腕時計のケースサイズは、「40mm以下」「41〜44mm」「45mm以上」の3パターンに分けられます。続いては、サイズごとの特徴や着用シーンを解説します。
40mm以下のケースサイズの特徴
一般的な日本人の腕に合うケースサイズが、40mm以下だとされています。特に40mmジャストのケースサイズは日本人男性の手首と調和しやすく、見た目のよさや実用性の高さが特徴です。
ただし、骨格がしっかりしている人が40mm以下のサイズを選ぶと、チープな印象を与えるため注意が必要です。一方、華奢で手首が細い人の場合、38mm程度の小さなサイズを選んでも違和感はありません。
40mm以下のケースサイズはスマートな印象を与えるため、ビジネスシーンで活躍します。また、女性が着用しても見た目に不自然さがなく、カップルで腕時計を共有したいという人にもおすすめです。
41~44mmのケースサイズの特徴
ビジネスシーンに向いている40mm以下のケースサイズと比較して、少し大きめの印象を与えるのが41〜44mmです。骨格がしっかりしており、手首が太めの人にとっては、最適なサイズといえるでしょう。
一方で、華奢な人が身につけると腕時計の存在感が強くなります。そのため、腕時計をファッションの一つとして楽しみたい場合に、あえて41〜44mmのサイズを選ぶ人も多いです。
なお、大柄な人であればビジネスシーンでも着用できますが、華奢な人はカジュアルな印象が強くなります。スーツと合わせて着用すると腕時計が浮いてしまう可能性があるため、プライベートシーンで着用するほうが無難です。
45mm以上のケースサイズの特徴
40mm以下や41〜44mmだと物足りなさを感じる人や、大柄でがっしりとした体格の人に向いているのが45mm以上の大きなケースサイズです。見た目のインパクトが強く、堂々としたアクティブな印象を与えます。スーツの袖で隠すのではなく、腕時計自体を見せるように着用するのがおすすめです。
ただし、ほかのケースサイズと比べて存在感があるため、ビジネスシーンにはあまり適していません。重量感があることから、日常使いよりもセカンドウォッチとして選択するほうがよいでしょう。また、視認性や機能性が高いため、時間を意識するスポーツやアクティビティをする際にも役立つでしょう。
【手首周り】腕時計サイズの正しい測り方
自分の体型に合う腕時計を選ぶには、ケースサイズだけでなく手首周りのサイズを把握しておくことも大切です。ちなみに、日本人の手首周りの平均サイズは男性が17cm前後で、女性が15cm前後といわれています。
腕時計のケースサイズにばかり気を取られてしまうと、自分の手首にフィットせず後悔することも少なくありません。例えば、大きなケースサイズに憧れて45mmのものを選んだけれど、手首が細くて腕時計が浮いてしまったという人も多いです。反対に、骨格がしっかりしていて手首が太めの人が小さめのケースサイズを選んでしまうと、チープな印象になりかねません。
手首周りを測る際に役立つのが柔らかい素材のメジャーです。一般的には、手首の骨から2cm程度腕側の太さを測るとよいとされています。伸ばしたメジャーを手首の適切な場所に置いたら、余った部分を垂直に垂らし、手首に巻きつけます。一人で計測しづらい場合は、ほかの人に手伝ってもらうとよいでしょう。
サイズを測る際の注意点
メジャーを使って手首のサイズを測る際は、締めつけ過ぎないように注意します。適切なサイズの腕時計を選ぶためには、ゆるさや締めつけを感じない程度の強さで測ることが大切です。
なお、腕に力を入れた状態で計測すると、通常より手首が太くなってしまいます。手を必要以上に開いたり握ったりしても、同様に手首のサイズが変わるため注意が必要です。正確な手首周りのサイズを測るためにも、リラックスした状態で計測を行いましょう。
自分に合う腕時計を見つけるための豆知識
自分の体型や手首のサイズに合う腕時計を見つけるためには、以下に挙げるポイントを押さえることが大切です。それぞれのポイントについて詳しく解説します。
適切なケースサイズは手首幅の6~7割
男性が腕時計を購入する際、ケースサイズに迷ったら手首幅の6~7割程度の大きさを選ぶとよいでしょう。
例えば手首幅が60mmの人は36~42mmのケースサイズが適しています。45mmを超える大きめのケースサイズだと、腕時計の存在感が強過ぎて使用シーンが制限されるでしょう。
一方で手首周りの長さが70mmのしっかりした体格の人は、42〜49mmのケースサイズが適しています。反対に、40mm以下の小さなサイズだと、チープな印象を与えるため注意が必要です。
レディースサイズは24~30mmが目安
レディースの腕時計の場合、24〜30mmのケースサイズがおすすめです。ブレスレット感覚で身につけたいという人は、23mm以下の華奢なデザインを選ぶのもよいでしょう。また、アンティーク調のデザインを選べば、エレガントな印象を与えられます。
コーディネートによっては、30mmを超える大きめのサイズもおすすめです。31mmのケースサイズは「ボーイズサイズ」とも呼ばれ、ユニセックスなデザインになっており、男性が着用するケースもあります。
また、手首の骨格がしっかりしている人や体格のよい女性は、メンズタイプの腕時計から小ぶりなケースサイズのものを選んでも違和感なく着用できるでしょう。
ベルトの長さは人差し指が入る程度
自分に合う腕時計を見つける際は、ケースサイズに加えてベルト(バンド)のサイズにも留意しなければなりません。一般的に腕時計のベルトは、隙間に人差し指1本が入るくらいの長さが適しているといわれています。
特に金属素材が使われたベルトの場合、腕とベルトの間にゆとりがないと腕時計の部品に汗が入り込んで故障する原因になりかねません。また、装着時は腕の力が入りやすくなるため、革素材の場合でもゆとりを考慮してベルトの長さを検討することが大切です。
試着してフィット感を確かめる
手首周りや手首幅を正確に測り、最適なケースサイズやベルトの長さを把握したとしても、実際のフィット感は装着してみないと分かりません。店舗に行って腕時計を購入する場合は、できるだけ複数の製品を試着してみて、つけ心地を比較してみましょう。
また、ショーケースに並んだ状態と装着した状態とでは、見た目の印象が変わります。ショーケースでは素敵に見えたとしても、実際に着用してみるとしっくりこないこともあるでしょう。手元だけではなく鏡も利用しながら、より自分に合う腕時計を選ぶことをおすすめします。
まとめ
腕時計のケースは種類が豊富で、それぞれで与える印象が異なります。また、ケースサイズも腕時計の見え方を左右する重要なポイントです。腕時計を選ぶ際は、自分の手首周りや手首幅を計測した上で、適したケースサイズを選ぶように心がけましょう。
自分の腕にフィットしない腕時計や使わなくなった腕時計を持っている人は、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。その際は不要な腕時計を買取業者に売って、現金化するのがおすすめです。
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