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ポリエステルの着物は恥ずかしい?メリット・デメリットやお手入れの流れを解説

着物の素材は正絹や木綿、ポリエステルなどさまざまです。このうち、ポリエステルの着物は比較的気軽に着やすく、初心者でも使いやすいといえるでしょう。その一方、正絹で仕立てられた着物と比べると安っぽい印象があるため、恥ずかしいと感じる人も少なくありません。

今回は、ポリエステルの着物が恥ずかしいかどうか、メリットやデメリットも踏まえながら解説します。また、ポリエステルの着物のお手入れ方法や管理方法についても触れるので、購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

ポリエステルの着物とは

ポリエステルの着物とは

ポリエステルの着物にはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、正絹や木綿との違いにも触れながら、ポリエステルの着物について解説します。

ポリエステルの特徴

ポリエステルとはいわゆる「化繊」と呼ばれる素材で、主に石油を原料として作られます。丈夫でしわになりにくくお手入れしやすいため、着物に限らず洋服やバッグなどさまざまな用途に活用されている点が特徴です。国内はもとより、世界中で最も生産量・使用量が多い合成繊維でもあります。

着物にポリエステル素材が広く使われるようになったのは、新しい化学繊維が次々と開発された1980年代後半から2000年代です。ポリエステルの着物が登場した当時は、安っぽい印象が強い傾向にありました。近年はポリエステル素材も進化しており、正絹に引けを取らない着物も見られます。

正絹や木綿着物との違い

正絹や木綿着物とポリエステルの着物の大きな違いは着心地です。一般的に正絹や木綿といった天然素材は通気性がよく、肌に馴染みます。一方、ポリエステルは天然素材と比べて通気性が劣るため、着心地が悪く感じる人も多いでしょう。

ただし、近年は合成技術の発達により、柔軟性に富んだポリエステルが作られるようになりました。そのため、ポリエステルの着物だからといって必ずしも着心地が悪いとは限りません。

正絹の着物を見分ける方法については、以下の記事で解説しています。

正絹の着物の見分け方や特徴とは?他の素材の特徴と比較しよう

着物の価値の見分け方については、以下の記事をご覧ください。

着物の価値の見分け方を分かりやすく解説!生地の種類・柄・証書などは関係する?

ポリエステルの着物のメリット

ポリエステルの着物のメリット

ポリエステルの着物における主なメリットは以下の3点です。それぞれのメリットについて解説します。

手頃な価格で購入しやすい

一般的に正絹の着物は高価なものが多い一方で、ポリエステルの着物は比較的手頃な価格で購入できます。高くても20,000円前後、安いものであれば3,000円程度で購入可能です。正絹の着物とは異なり、予算を気にせずに好きな色やデザインを選びやすい素材といえます。

また、生地自体がリーズナブルな上に仕立てた状態で販売されていることが多いため、購入後すぐに着られる点も魅力です。

洗濯機で洗える

蚕の繭が素材である正絹は、摩擦や水に弱いため洗濯機で洗えません。そのため、お手入れをする際はクリーニングを利用する必要があります。一方でポリエステルの着物は、自宅で洗濯できる点がメリットの一つです。

色落ちや色あせの心配がなく、しわになりにくいため、洗濯後に軽く脱水してから陰干しをするだけで済みます。

洋服と同様に保管できる

正絹や木綿などのデリケートな天然素材で仕立てられた着物は、通気性の高い桐のタンスに保管する必要があります。また、長期間着用しない場合は定期的な虫干しも欠かせません。

一方でポリエステルはしわになりにくい上、湿気やカビ、虫食いにも強い点が特徴です。そのため洋服と同じように保管できるので、着物初心者でも扱いやすいでしょう。

ポリエステルの着物のデメリット

ポリエステルの着物のデメリット

ポリエステルの着物を楽しむためにはデメリットを把握することも大切です。ここでは、デメリットを3点解説します。

着心地が悪い

肌に馴染みやすい正絹の着物と比較して、ポリエステルの着物はゴワついた肌触りで着心地が悪いと感じる人も多いでしょう。また、滑りやすい点もポリエステルの特徴であり、着付けをしづらいだけでなく着崩れの心配もあります。

その他、正絹よりも通気性が悪く、熱がこもりやすい点もデメリットです。なお、寒い時期は熱伝導率が悪く、生地が肌に触れると冷たく感じます。暑い時期の対策だけでなく防寒対策にも留意する必要があります。

暑さ対策については以下の記事をご覧ください。

夏の着物で実践したい暑さ対策7選!月ごとの着物の選び方とは?

冬に着物を着る際の防寒対策は、以下の記事でご紹介しています。

寒い冬でも着物が着たい場合はどうする?おすすめの防寒対策をご紹介

静電気が起きやすい

化学繊維であるポリエステルは、静電気が起きやすいといったデメリットもあります。特に冬は空気が乾燥するためゴミが付着しやすいほか、肌にまとわりついて裾さばきがしづらくなるでしょう。

制電加工が施された生地もありますが、それでも正絹に比べると電気を帯びやすい傾向にあります。快適に着用するには静電気防止スプレーの活用がおすすめです。

安っぽく見える

ポリエステルの着物は、製品によっては安っぽく見えるものがあります。近年は正絹の風合いを表現した製品も販売されていますが、正絹と比べるとどうしてもチープに感じられる点は否めません。

また、ポリエステルの着物の多くは大量生産されます。そのため、実際に着てみると柄の出方に違和感がある着物もあるため注意が必要です。ポリエステルの着物を購入する際は値段だけで決めるのではなく、実際に柄や状態を確認することをおすすめします。

ポリエステルの着物は恥ずかしい?

ポリエステルの着物は恥ずかしい?

ポリエステルの着物は恥ずかしいと感じる人も少なくありません。一方で恥ずかしくないと思う人も一定数見られます。ここでは、それぞれの意見や恥ずかしさを改善する方法を解説します。

恥ずかしいと思う人の声

ポリエステルの着物が恥ずかしいと思う人の声として、「品質が悪い」や「安っぽく見える」などが挙げられます。

近年、ポリエステル素材の進化に伴い質感のよい製品も見られますが、一昔前は粗悪な印象がありました。また、現代と比較してプリント技術も劣っていたため、天然素材で仕立てられた着物と比べると微妙な色合いが表現しづらかったことも品質が悪いと思われる要因でした。

こうしたイメージが定着していることもあり、ポリエステルの着物が恥ずかしいと思う人が多いようです。

恥ずかしいと思わない人の声

ポリエステルの着物でも恥ずかしいと感じない人も少なからず見られます。主な意見として、「汚れても洗える」「気軽に楽しみやすい」という声が挙げられます。

正絹の着物は水に弱いため、雨の日は扱いづらい点がデメリットです。一方、ポリエステルであれば天候に左右されにくく、万が一汚れてしまっても簡単に洗えます。

着物に苦手意識を持つ人の中には、管理を面倒に感じるというケースが多いです。こうした人でもポリエステルであれば気負わずに着物を楽しめるでしょう。

恥ずかしさを改善する方法

ポリエステルの着物がどうしても恥ずかしいと感じる場合は、カジュアルシーンのみで着用することをおすすめします。また、着付け方にも留意することが大切です。あまりにもくだけた着方をすると、より安っぽく見える可能性があります。

ポリエステルの着物を着る際は、着用シーンや着物のルールなどを把握しておくとマナー違反を回避でき、恥ずかしい思いをしにくいでしょう。着物の柄のルールについては以下の記事をご覧ください。

着物の柄のルールとは?季節ごとのおすすめや結婚式でのタブーを把握しておこう

冬におすすめの柄や通年着られる柄は、以下の記事でご紹介しています。

冬におすすめの着物の柄11選!定番色や通年着られる柄もご紹介

また、着物を美しく着こなすには、自分の体型に合ったサイズを選ぶことも大切です。以下の記事では、正しい測り方やサイズが合わないときの対処法を解説しています。

自分に合った着物のサイズを知ろう!正しい測り方やサイズが合わないときの対処法

ポリエステルの着物に合わせる帯の選び方

ポリエステルは滑りやすい素材であり、着物と帯の両方がポリエステルだと着付けにくく着崩れをする心配があります。そのため、ポリエステルの着物を着る際は正絹や木綿の帯がおすすめです。上質感のある正絹は、ポリエステルの安っぽい印象を払拭するのに適しています。

また、素材だけでなく帯の種類にも留意することが大切です。着物初心者の場合は正絹の半幅帯を選ぶとよいでしょう。ポリエステルの着物でもしっかりと締められ、着崩れを避けられます。その他、博多帯もポリエステルの着物に適しています。硬めの生地でありながら、半幅帯と同様に締めやすい点が特徴です。

帯の選び方は着物の種類や季節によっても異なります。以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

着物・季節別で見る帯の選び方をご紹介!格の違いや合わせ方のコツとは?

ポリエステルの着物を自宅でお手入れする流れ

ポリエステルの着物を自宅でお手入れする流れ

ポリエステルの着物は自宅でもお手入れすることが可能ですが、洗い方を把握しておく必要があります。ここではお手入れする流れを解説します。

1.着物の洗濯表示を確認する

着物の種類によっては、ポリエステルと天然素材を組み合わせた混紡糸が使われているケースがあります。ポリエステルと書かれているからといって安易に洗濯すると、傷めてしまう可能性があるので注意しましょう。

着物を洗濯する際は、事前に洗濯表示を確認することが大切です。着物の種類によっては手洗いが不可とされているタイプもあります。水洗いができないタイプの着物は、専門店に持ち込んでクリーニングをしてもらいましょう。

2.目立つシミは手洗いする

洗濯機で洗う前に、シミの状態を確認する必要があります。目立つ汚れが付着したままだと、洗い残しが起こりやすくなるためです。特に衿や袖口、裾は汚れが付着しやすいので、あらかじめ手洗いをしておきましょう。

シミを落とす際は、木綿の布や柔らかいタオルをシミのある箇所の裏側に敷きます。その上でシミにおしゃれ着用洗剤を少量含ませ、綿棒で優しく叩いて汚れを浮かせましょう。完全に汚れが浮いたら、水ですすいでから洗濯機で洗います。

3.洗濯機で洗う

落ちにくい汚れを手洗いで落としたら洗濯機で洗います。ほかの洗濯物と絡んだりしわがついたりするのを防ぐために、畳んだ状態で洗濯ネットに入れてから洗うのがおすすめです。ただし、畳んだ際のしわはつくため丁寧に畳むように留意しましょう。

また、複数枚の着物を洗濯する場合は、一着ずつ洗濯ネットに入れることもポイントです。万が一、色落ちした場合に色移りを防げます。なお、洗濯機で洗う際は、蛍光漂白剤が含まれていないおしゃれ着用の中性洗剤を使いましょう。併せて柔軟剤も入れると、静電気の防止になります。

4.衿と袖の形を整えて干す

洗濯が完了したら、しわや型崩れを防ぐために衿と袖の形を整えて干します。一般的なハンガーではきれいに干せないため、和装用のハンガーを使用しましょう。

着物を干す際は直射日光を避けて、風通しのよい場所で陰干しすることもポイントです。ポリエステルは比較的早く乾かせられます。なお、乾燥機は生地が傷んだり、しわが残ったりする可能性があるので使用を避けましょう。

5.アイロンをかけてしわを取る

ポリエステルの着物は洗濯してもしわになりにくいですが、気になるしわがあればアイロンをかけましょう。アイロンの温度は120~140度程度に設定し、当て布をします。ポリエステルは熱に弱い素材なので、アイロンの当てすぎに注意しましょう。スチーム機能は、均等にスチームが出なかった場合にシミになりやすいため避けた方が無難です。

また、脱水を軽めにした状態で干すだけで、水の重みによってしわが取れることもあります。陰干し後にしわが気にならなければ、そのまま畳んで収納しても問題ありません。

なお、古い着物を洗う際のポイントや黄ばみについては、以下の記事をご覧ください。

古い着物はどう洗うべき?古い着物の洗い方や洗う前に確認すべきことなどを紹介

着物の黄ばみの原因とその落とし方について!クリーニング店に出す際の注意点も紹介

ポリエステルの着物を保管する方法

ポリエステルの着物は管理に手間がかからない点がメリットですが、より長く着用したい場合は保管方法にも留意しましょう。

まずは、収納場所に保管する前にきれいに畳む必要があります。このとき、折り目に沿って畳むとしわになりにくいです。また、袖の中に異物が入っているとしわの原因になるため、確認しながら畳みましょう。

畳み終わった着物は衣装ケースやタンスなどに収納します。正絹の着物とは異なり湿気や虫食いの心配がないため、たとう紙や除湿剤、防虫剤などは不要です。洋服と同じように収納しても問題ありません。ただし、同じ引き出しやケースに多くの着物を詰め込むと、しわの原因になるため注意しましょう。

ポリエステルと正絹、着物を買うならどっち?

ポリエステルと正絹、着物を買うならどっち?

これから着物を買う人にとって、素材選びは悩む要素の一つです。ポリエステルと正絹それぞれに特徴が異なるため、状況に合わせて選ぶとよいでしょう。

ここでは、着物を買うならポリエステルと正絹のどちらがおすすめかを解説します。

着心地や価値を重視する場合は正絹がおすすめ

近年、ポリエステルの合成技術が進歩したこともあり、正絹の質感に近づけた素材も見られます。しかし、どうしても実際の正絹と比べると肌触りや着心地が劣る点は否めません。そのため、着心地のよい着物を探している人は正絹がおすすめです。

また、着物自体の価値も、ポリエステルより正絹の方が高い傾向にあります。長く大切に着たい人や将来は子どもに譲りたい人は、正絹の着物が適しているでしょう。

価格や管理のしやすさを重視する場合はポリエステルがおすすめ

着物は欲しいけれど価格が気になるという人は、ポリエステルが適しています。ポリエステルの着物は正絹と比べて価格が安く、柄や色別で複数の着物を購入することも可能です。

その他、着物の管理に自信がない人もポリエステルの着物がおすすめです。食事やお出かけ時に気兼ねなく着用でき、洋服と同じように管理できるため気負う必要がありません。

まとめ

ポリエステルの着物は恥ずかしい、安っぽいと思う人も多いですが、近年は正絹に見劣りしない着物もあります。自宅で洗えるほか管理もしやすいため、着物に抵抗がある人でも気軽に楽しめる点がメリットです。

ただし、正絹と比べるとどうしても肌触りが劣る点は否めません。着物としての価値もポリエステルより正絹の方が勝ります。着物の購入を検討している場合は、主な着用シーンや重視するポイントを整理した上で適した素材の着物を選ぶとよいでしょう。

着物買取専門店の「おお蔵」は、着物の購入先や着なくなった着物の売却先としてご利用いただけます。宅配・出張・訪問買取やLINE査定に対応しており、買取実績も豊富です。シミやしわ、汚れがある着物でも買取しているので、他店で断られた人もお気軽にご相談ください。

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