目次
A.ランゲ&ゾーネ 1815は、ブランドの創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲの生誕年にちなんで名付けられたブランドを代表するクラシックなコレクションです。ドイツ時計らしい緻密な仕上げとバランスの取れたデザインにより、実用性と芸術性を兼ね備えています。
中古市場でも安定した人気を誇っており、売却を検討中の人も多いでしょう。この記事では、1815の主なモデルの買取相場や高額査定につながるポイントを解説します。
A.ランゲ&ゾーネ 1815 スタンダードモデルの買取相場

1815のスタンダードモデルは、クラシックなデザインと高い実用性を兼ね備えた定番ラインです。素材や文字盤カラーの違いによって相場に幅があり、モデルごとに査定額が変動します。ここでは、主要な4つのモデルの買取相場を解説します。
| モデル名 | 買取相場 |
| A.ランゲ&ゾーネ 1815 Ref.206.032 | 130〜180万円程度 |
| A.ランゲ&ゾーネ 1815 Ref.206.029 | 180〜250万円程度 |
| A.ランゲ&ゾーネ 1815 アップ/ダウン Ref.234.032 | 200〜280万円程度 |
| A.ランゲ&ゾーネ 1815 アップ/ダウン Ref.234.026 | 200〜280万円程度 |
A.ランゲ&ゾーネ 1815 Ref.206.032
Ref.206.032は、A.ランゲ&ゾーネ初の3針時計として1995年にリリースされました。ピンクゴールド製のケースにシルバー仕上げの文字盤を備え、アラビア数字のインデックスが端正な印象を与えるモデルです。さらに外周には鉄道の線路を思わせるレイルウェイ仕様のミニッツトラックが施され、創業当時の伝統を感じさせます。クラシックで視認性に優れたデザインはまさに「1815シリーズ」の象徴と言えるでしょう。
中古市場でも安定した需要を誇り、発売から約30年を経た今も人気は衰えません。中古販売価格を踏まえると、買取相場は130〜180万円程度と推測されます。
A.ランゲ&ゾーネ 1815 Ref.206.029
Ref.206.029は、18Kホワイトゴールド製のケースにブラックダイヤルを組み合わせた、1815シリーズの中でも異彩を放つモデルです。シルバー系の文字盤が主流の同コレクションにおいて、黒文字盤は希少性が高く、引き締まった雰囲気を演出します。
ムーブメントには自社製のCal.L941.1を搭載し、裏面からはランゲらしい美しい仕上げを堪能できます。現在は生産が終了していますが、中古市場での需要は根強く、買取相場は180〜250万円前後とRef.206.032を上回る水準で取引されています。
A.ランゲ&ゾーネ 1815 アップ/ダウン Ref.234.032
Ref.234.032は、クラシカルな1815にパワーリザーブ表示を加えた「アップ/ダウン」モデルです。ダイヤル上に配置されたインジケーターは視覚的なアクセントにもなり、実用性を高めています。
ケースはピンクゴールド製で華やかさも兼ね備えており、コレクターからの人気も高い1本です。中古相場における買取水準は、200〜280万円程度で推移しており、スタンダードよりも高額査定を狙いやすい傾向があります。希少性と機能性を備えた点が評価のポイントと言えるでしょう。
A.ランゲ&ゾーネ 1815 アップ/ダウン Ref.234.026
Ref.234.026は、18Kホワイトゴールドのケースにシルバーダイヤルを組み合わせた上品なモデルです。クラシックなデザインに加え、パワーリザーブインジケーターを搭載することで、視認性と実用性を両立しています。
ホワイトゴールド特有の落ち着いた輝きが特徴で、幅広い層から支持を集めています。中古市場における買取相場は200〜280万円前後で、Ref.234.032と同程度の評価水準です。コンディションや流通量によっては上限近い査定も十分に期待できるでしょう。
A.ランゲ&ゾーネ 1815 クロノグラフモデルの買取相場

1815のクロノグラフモデルは、ブランドの高度な技術を象徴するラインです。スタンダードモデルに比べて流通量が限られていることから希少価値が高く、相場も上がりやすい傾向にあります。ここでは代表的な3つのモデルの買取相場を解説します。
| モデル名 | 買取相場 |
| A.ランゲ&ゾーネ 1815 クロノグラフ Ref.414.032 | 350〜450万円程度 |
| A.ランゲ&ゾーネ 1815 クロノグラフ Ref.414.028 | 600〜800万円程度 |
| A.ランゲ&ゾーネ 1815 ラトラパント Ref.425.025 | 900〜1,200万円程度 |
A.ランゲ&ゾーネ 1815 クロノグラフ Ref.414.032
Ref.414.032は、2018年の新作として登場したクロノグラフモデルです。ピンクゴールドのケースにシルバーのダイヤルが組み合わさっており、エレガントな印象に仕上がっています。
外周に配されたレイルウェイ仕様のミニッツトラックやブルースチール針など、伝統的な要素を踏襲しつつも、計測機能としての先進的なクロノグラフ機構を備えている点が大きな魅力です。視認性と操作性の両立に加え、ケースバックから眺められるムーブメントの仕上げも高い評価を受けるポイントと言えるでしょう。
中古市場では安定した人気を維持しており、買取相場は350〜450万円程度が目安となります。
A.ランゲ&ゾーネ 1815 クロノグラフ Ref.414.028
Ref.414.028は、ホワイトゴールド製ケースとブラックダイヤルを組み合わせたモデルで、懐中時計の伝統に基づいたクラシカルなレイアウトが印象的です。特にコントラストの効いたカラーリングは引き締まった雰囲気を放ち、1815クロノグラフの他モデルとは一線を画す存在感を示しています。
搭載される自社製クロノグラフムーブメントは、操作感の滑らかさや緻密な仕上げにおいて世界最高峰と称される逸品です。現在は流通数が少なく希少性が高まっていることから、買取相場は600〜800万円前後と高い水準で推移しており、資産性の観点からも注目度の高い1本と言えます。
A.ランゲ&ゾーネ 1815 ラトラパント Ref.425.025
Ref.425.025は、プラチナケースを採用した特別仕様で、2022年の新作として世界200本限定で登場しました。大きな特徴は、クロノグラフ機構の最高峰とされる「ラトラパント(スプリットセコンド)」を搭載している点です。2つのクロノ針を個別に停止させることで、同時進行する複数の計測が可能であり、複雑機構特有の高度な技術が凝縮されています。
本数が限られている点も相まって、コレクター市場での需要は高めです。販売価格や中古市場の動向を踏まえると、買取相場は900〜1,200万円程度と予想されます。
A.ランゲ&ゾーネ 1815 複雑機構モデルの買取相場

1815の複雑機構モデルは、伝統的なクラシックデザインに高度な時計製造技術を融合させたシリーズです。ここでは、代表的な3つのモデルの買取相場を解説します。
| モデル名 | 買取相場 |
| A.ランゲ&ゾーネ 1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー Ref.421.025 | 1,500〜2,500万円以上 |
| A.ランゲ&ゾーネ 1815 トゥールビヨン Ref.730.032 | 800〜1,200万円程度 |
| A.ランゲ&ゾーネ 1815 グランド・コンプリケーション Ref.912.032 | 2〜3億円以上 |
A.ランゲ&ゾーネ 1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー Ref.421.025
Ref.421.025は、クロノグラフの中でも高度な「ラトラパント機構」と、ムーンフェイズ付き永久カレンダーを統合したモデルです。二重計測が可能なラトラパントと、閏年を含めて日付を正確に表示する永久カレンダーを組み合わせた設計は、時計製造における伝統的技術と革新性の結晶と言えます。
ダイヤルは複雑ながらバランス良く配置されており、視認性と美しさを両立している点も魅力です。プラチナケース特有の重厚感も相まって、コレクターからの人気は高い傾向にあります。販売価格や市場実勢から推測すると、買取相場は1,500〜2,500万円以上と考えられるでしょう。
A.ランゲ&ゾーネ 1815 トゥールビヨン Ref.730.032
Ref.730.032は、クラシカルな1815コレクションに精密さを追い求めた最高峰の機構「トゥールビヨン」を搭載したモデルです。重力による時刻のズレを抑えるこの複雑機構は、時計師の高度な技術を必要とし、裏蓋から覗くムーブメントの動きはまさに芸術品の域に達しています。
また、ピンクゴールドのケースとシルバー仕上げの文字盤が持つクラシックな雰囲気も魅力の1つです。伝統と革新を兼ね揃えた1本として、中古市場でも注目されています。流通量は限られていることから、希少性の高さも評価に反映されており、買取相場は800〜1,200万円程度と見込まれます。
A.ランゲ&ゾーネ 1815 グランド・コンプリケーション Ref.912.032
Ref.912.032は、A.ランゲ&ゾーネの技術力を結集した最高峰モデルであり、5つの超複雑機構を統合した「グランド・コンプリケーション」に位置づけられます。
具体的には、ミニッツリピーター、スプリットセコンド・クロノグラフ、永久カレンダー、トゥールビヨンを搭載し、その複雑さと芸術的完成度はブランド史に残る傑作と言えるでしょう。ケースにはピンクゴールドが採用され、外観の重厚感と内部の緻密な仕組みが融合しています。
製造数が限られており、市場での流通はほとんどないことから希少価値は極めて高く、買取相場は2〜3億円以上と推定されます。
A.ランゲ&ゾーネ 1815の概要と魅力について

1815コレクションは、A.ランゲ&ゾーネの伝統的な懐中時計の意匠を継承しつつ、現代の技術を融合させたシリーズです。ここでは、その概要や名前の由来、魅力について解説します。
1815コレクションの概要と名前の由来
1815コレクションは、A.ランゲ&ゾーネの歴史的懐中時計のデザインコードを現代的に再解釈したラインです。特筆すべきポイントは、シンプルで読みやすいアラビア数字のインデックスやレイルウェイ仕様のミニッツトラックといった要素であり、19世紀のクラシックウォッチの美学を忠実に引き継いでいます。
名称の「1815」は、創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲの生誕年にちなみ、ブランドの原点を象徴する数字です。そのため、1815コレクションは単なる時計ではなく、A.ランゲ&ゾーネの伝統と精神を体現する存在として位置づけられています。過去と現在を橋渡しするコレクションとして、ブランドの歴史を理解するうえでも欠かせない1本と言えるでしょう。
1815の魅力
1815シリーズの最大の魅力は、クラシックな佇まいにあります。特にベゼル外周をぐるりと囲むレイルウェイ風の分目盛りは印象的であり、古き良き懐中時計を思わせる意匠です。端正で落ち着いたデザインは、シンプルでありながら存在感を放っています。
また、多彩なバリエーションが存在する点も見逃せません。シンプルな3針モデルの他、パワーリザーブインジケーターを搭載したアップ/ダウン、複雑なクロノグラフやスプリットセコンド、さらには永久カレンダーやトゥールビヨンを備えたモデルまで幅広く展開されています。いずれもドイツ時計らしい高精度と緻密な仕上げが徹底され、クラシックな外観に最先端の技術が融合したシリーズと言えるでしょう。
1815が高価買取されやすい理由

A.ランゲ&ゾーネの1815シリーズは、ブランドの象徴的存在として中古市場でも高い評価を受けています。ここでは、1815が高価買取されやすい理由を具体的に解説します。
ブランド価値の高さ
1815が高値で取引されやすい大きな理由は、単なる高級時計としての評価にとどまらず、ブランドの伝統を象徴する特別な意味を持っていることが挙げられます。モデル名の「1815」は、創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲの生誕年を冠しており、ブランドの原点と歴史を直接的に物語っています。
さらに、シンプルで判読性の高いアラビア数字やレイルウェイ仕様の分目盛りを取り入れ、ドイツ時計らしいクラシカルな美しさを体現したデザインもブランド価値を押し上げるポイントです。こうした背景から、1815の価値は広く知られ、中古市場における需要も衰えていないと言えます。
中古市場での流通量の少なさ
1815が高額で取引されるもう1つの理由は、その流通量の少なさにあります。そもそも、A.ランゲ&ゾーネ自体が大量生産を行わないブランドです。1本ごとに高い精度と仕上げを施すため、生産数は限られており、中古市場に出回る個体も多くありません。
特に人気モデルや希少な素材を使用したモデルは市場でも見つけにくく、コレクターからの注目度も高まります。このような希少性が査定額を押し上げる大きな要因となり、1815は一貫して高価買取が期待できるモデルとして位置づけられているのです。
A.ランゲ&ゾーネ 1815の高価買取を狙うコツ

A.ランゲ&ゾーネ 1815を高く売るには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。ここでは、高価買取を狙うコツを3つ解説します。
付属品を揃える
高級時計の買取では、購入時に付属していたアイテムが揃っているかどうかが査定額を大きく左右します。A.ランゲ&ゾーネ 1815の場合、純正ボックス、保証書(国際保証カード)、説明書、替えベルトなどが代表的な付属品です。
特に保証書は正規品を証明する重要な書類であり、欠けてしまうと大きく査定額が下がる可能性があります。売却を検討する際は、付属品を大切に保管し、査定時にまとめて提示しましょう。
オーバーホールやメンテナンスの扱い
A.ランゲ&ゾーネのような高級機械式時計は、定期的なオーバーホールが欠かせません。数年ごとにメンテナンスを行うことで、精度や耐久性が保たれ、長期的な使用につながります。
特に正規サービスセンターでのオーバーホール履歴は、信頼性が高く評価されるため、査定におけるプラス材料です。一方で、非正規業者での修理や改造があると、かえって査定額が下がる可能性があります。査定時には正規の修理証明書や明細を添えて提示し、時計の状態が良好であることを証明しましょう。
売却時期の見極め
1815を高く売るためには、売却のタイミングを見極めることも大切です。
高級時計市場は為替相場や海外需要の影響を強く受けます。たとえば、円安局面では国内在庫が海外へ流れやすくなり、買取価格が上がりやすいでしょう。また、限定モデルや人気の高いモデルは、新作発表や生産終了のニュースによって需要が一気に高まる可能性があります。
市場動向を把握し、需要がピークに近づいた時期を狙って売却できれば、相場以上の査定額を引き出せることも少なくありません。市場と為替を意識した戦略的な売却を心がけることが肝心です。
まとめ

A.ランゲ&ゾーネ 1815は、創業者の生誕年を冠したコレクションで、クラシカルなデザインと高度な機構を兼ね備えた人気シリーズです。スタンダードからクロノグラフ、トゥールビヨンやグランド・コンプリケーションといった複雑機構モデルまで幅広く展開され、中古市場では常に高い評価を受けています。
ブランドの象徴的な存在であることに加え、生産数の少なさも相まって、買取相場は他の高級時計と比べても高水準です。高額査定を狙うには、付属品の完備や正規オーバーホールの履歴、さらに市場動向を踏まえた売却タイミングも意識しましょう。
ブランド買取専門店の「おお蔵」では、1815をはじめとする高級時計を多く取り扱っています。経験豊富な専任バイヤーが査定を担当しているため、安心して売却可能です。また、宅配買取・出張買取にも対応しており、自宅にいながら不要になったアイテムの査定を受けられます。高級時計の売却を検討中の人は、お気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
最新の投稿
ブライトリング2025.11.02ブライトリング クラシック アヴィの買取相場は?高く売るコツ
ブライトリング2025.10.31ブライトリング トップタイムの買取相場は?資産性の魅力
ブライトリング2025.10.30ブライトリングスーパーオーシャンの買取相場は?資産価値の真相
ブライトリング2025.10.29ブライトリング アベンジャーの買取相場は?価格動向のトレンド



