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パテックフィリップの「コンプリケーション」と「グランド・コンプリケーション」は、時計製造の頂点を極めた芸術品であり、投資対象としても世界中から注目されています。
本記事では、代表的なモデルの買取相場や資産価値、高価買取のポイントを解説します。売却を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
パテックフィリップ コンプリケーションの買取相場

パテックフィリップの「コンプリケーション」ラインは、年次カレンダーやトラベルタイムなど、日常生活で役立つ実用的な複雑機構を搭載している点が特徴です。ここでは、特に注目度の高い4つのモデルの買取相場を解説します。
| モデル名 | 買取相場 |
| パテックフィリップ 5212A-001(カラトラバ・ウィークリー・カレンダー) | 美品(Aランク):520~580万円程度 通常使用(Bランク):460~520万円程度 |
| パテックフィリップ 5326G-001(アニュアルカレンダー・トラベルタイム) | 新品・未使用:1,000~1,400万円 通常使用(Bランク):650~1,000万円程度 |
| パテックフィリップ 5164R-001(アクアノート・トラベルタイム) | 美品(Aランク):1,300~1,600万円程度 通常使用(Bランク):700~1,300万円程度 |
| パテックフィリップ 5205G-013(アニュアルカレンダー) | 美品(Aランク):580~660万円程度 通常使用(Bランク):520~580万円程度 |
パテックフィリップ 5212A-001(カラトラバ・ウィークリー・カレンダー)
5212A-001は、日付や曜日の表示とともに現在の「週番号」を指し示す独創的なカレンダー機能を備えたモデルとして2019年にリリースされました。
大きな特徴は、パテック社のデザイナーによる手書き文字を転写したダイアルデザインです。整然とした高級時計の世界に温かみをもたらすユニークな意匠は、多くのコレクターを魅了しています。また、先端を赤く塗装したハンマー型の指針が、現在の週数と月を指し示す点も個性を感じるポイントです。
買取相場は、美品であれば520~580万円程度、通常使用による細かな傷がある個体でも、460~520万円前後となっています。
パテックフィリップ 5326G-001(アニュアルカレンダー・トラベルタイム)
2022年に登場した5326G-001は、年次カレンダーとトラベルタイムを初めて統合した画期的なモデルです。
最大の魅力は、外周に向かって色彩が濃くなるグラデーションを施した、チャコールグレーの文字盤でしょう。わずかにざらつきのあるテクスチャーはヴィンテージカメラの質感を思わせ、クラシカルな雰囲気を好む愛好家から高い支持を得ています。
中古市場でも評価が高く、買取相場は、新品・未使用品であれば1,000~1,400万円前後、通常使用の個体でも650~1,000万円程度の高値が期待できるでしょう。
パテックフィリップ 5164R-001(アクアノート・トラベルタイム)
1997年に誕生した「アクアノート」は、現代的なスポーツエレガンスを象徴するコレクションとして絶大な人気を誇ります。その系譜を継ぐ5164R-001は、高級感溢れるローズゴールドの金無垢ケースに実用的なトラベルタイムを搭載しました。重なり合う2本の時針により、2つの異なるタイムゾーンを一目で判別できる仕組みを採用しています。
出発地と現地の両方に対応した昼夜窓表示を備えており、世界を飛び回るビジネスマンに適した仕様と言えるでしょう。カジュアルな装いからフォーマルなシーンまで幅広くマッチする意匠も、資産価値を高める要因となっています。
買取相場は、美品であれば1,300~1,600万円程度、使用感のある個体でも700~1,300万円前後です。
パテックフィリップ 5205G-013(アニュアルカレンダー)
10時、12時、2時位置に弧を描くように窓表示を配した5205G-013は、スタイリッシュな年次カレンダーを搭載しています。
一目で曜日、日付、月を確認できる機能性に加え、ホワイトゴールドのシンプルなケースが洗練された印象を与える点も魅力です。特にブルーからブラックへと変化する深いグラデーションカラーの文字盤は、光の当たり方で豊かな表情を見せるでしょう。モダンな美しさと複雑機構が融合したこのモデルは、流行に左右されない資産として中古市場でも安定した人気を誇ります。
買取相場は、美品であれば580~660万円程度、通常使用のBランクであっても、520~580万円前後の査定価格が期待できるでしょう。
パテックフィリップ グランドコンプリケーションの買取相場

パテックフィリップの「グランド・コンプリケーション」は、永久カレンダーやスプリットセコンド・クロノグラフなど、時計製造における究極の技術を詰め込んだ最高峰のラインナップです。ここでは、4つのモデルについて、最新の買取相場を解説します。
| モデル名 | 買取相場 |
| パテックフィリップ 5270P-014(パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ) | 美品(Aランク):2,200~2,500万円 通常使用(Bランク):1,800~2,200万円程度 |
| パテックフィリップ 5320G-001(パーペチュアルカレンダー) | 美品(Aランク):850~1,100万円程度 通常使用(Bランク):750~850万円程度 |
| パテックフィリップ 5327G-001(パーペチュアルカレンダー) | 美品(Aランク):650~800万円程度 通常使用(Bランク):550~650万円程度 |
| パテックフィリップ 5204G-001(スプリットセコンド・クロノグラフ・永久カレンダー) | 美品(Aランク):3,500~4,500万円 通常使用(Bランク):3,000~3,500万円程度 |
パテックフィリップ 5270P-014(パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ)
パテックフィリップの歴史を象徴する永久カレンダーとクロノグラフを融合させた5270P-014は、まさにグランドコンプリケーションの真髄を体現したモデルです。
内部には完全自社開発・製造のキャリバーであるCH29-535PSQを搭載しているほか、文字盤には新たに2つの小窓が追加されており、昼夜表示とうるう年サイクルを一目で確認できる設計へと進化を遂げています。プラチナケースに映えるラッカー仕上げのグリーン文字盤は、圧倒的な存在感と気品を放つでしょう。
中古市場でも評価が高く、状態の良い個体は2,200~2,500万円程度、Bランクの個体は、1,800~2,200万円前後で取引される傾向にあります。
パテックフィリップ 5320G-001(パーペチュアルカレンダー)
アンティークウォッチ特有の趣を感じさせる5320G-001は、1940年代のヴィンテージ・パテックのスタイルを色濃く反映した永久カレンダーモデルです。注射器型の指針やクリーム色の文字盤が調和したその佇まいは、まさに芸術品と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
買取相場は、美品であれば850~1,100万円程度で推移しています。通常使用された個体であっても、750~850万円前後の安定した高値が期待できるでしょう。
パテックフィリップ 5327G-001(パーペチュアルカレンダー)
優美な曲線を描くアラビアインデックスがブルーのサンバースト文字盤に映える5327G-001は、最高峰の永久カレンダーモデルです。
前身モデルのストイックな印象から一転し、芸術的なブレゲ数字の意匠を採用することで、視認性と装飾美を高い次元で両立させています。超薄型ムーブメントによる洗練された装着感も、多くのコレクターを惹きつける理由でしょう。
中古市場でも注目度が高く、買取相場は、状態が良い美品であれば650~800万円程度、通常使用の個体でも550~650万円前後で推移しています。
パテックフィリップ 5204G-001(スプリットセコンド・クロノグラフ・永久カレンダー)
5204G-001は、2つの秒針で中間タイムを計測できるスプリットセコンドと、永久カレンダーを組み合わせたブランド内でも最高難易度を誇る傑作です。
ホワイトゴールドケースに収められたオリーブグリーン・ソレイユ文字盤は、外周に向かって色彩が濃くなるグラデーションが施されています。現代的でありながら、時を超越した色彩のハーモニーを実現したデザインは、まさに芸術の域に達しているでしょう。
買取相場は、美品で3,500~4,500万円程度、日常的な使用感がある個体でも、3,000~3,500万円前後の高値で取引される傾向にあります。
パテックフィリップ コンプリケーションに宿る職人技の魅力

パテックフィリップは、180年以上の長い歴史の中で、一度も歩みを止めることなく最高峰の時計を創り続けてきたブランドです。コンプリケーションやグランド・コンプリケーションは、その卓越した製造技術を象徴するシリーズとして世界に君臨しています。
全ての工程において熟練の職人が手作業で仕上げを施しており、細部に至るまで一切の妥協を許しません。精度や機能性の追求はもちろん、芸術的な美しさを湛えたデザインは、ほかには見られない完成度の高さを誇っています。また、製造にかかる工程は非常に長いプロセスであり、希少性が際立つポイントです。
この徹底した品質管理と伝統の継承が、単なる計測機器を超えた資産としての価値を確固たるものにしていると言えるでしょう。
「コンプリケーション」と「グランド・コンプリケーション」の違いと資産価値

コンプリケーションとグランド・コンプリケーションは、いずれもパテックフィリップの卓越した技術を象徴する複雑機構です。しかし、それぞれの違いを知らない人も多いのではないでしょうか。ここでは、各ラインの定義と資産価値に与える影響を解説します。
コンプリケーション(実用的な複雑機構)
日常生活における利便性を追求した機能群を主軸に据えているのが、パテックフィリップのコンプリケーションシリーズです。代表的な機構としては、年に一度の調整で済む年次カレンダーや、2ヶ国の時刻を同時に表示するトラベルタイムなどが挙げられます。そのほかにも、世界各地の時間を確認できるワールドタイムや単体クロノグラフ、月の満ち欠けを示すムーンフェイズなどもコンプリケーションの一つです。
パテックフィリップのラインナップにおいては、比較的手が届きやすい価格帯から展開されていますが、それでも数百万円を下らない高級機であることに変わりはありません。実用性の高さから中古市場における需要は常に安定しており、高い流動性とリセールバリューを維持し続けている点が大きな強みです。
グランド・コンプリケーション(究極の複雑機構)
180年以上にわたり培われてきたマニュファクチュールの真髄を体現し、まさに芸術品と呼ぶにふさわしいラインがグランド・コンプリケーションです。このシリーズには、うるう年まで自動判別する永久カレンダーや、澄んだ音色で時刻を告げるミニッツ・リピーター、重力の影響を補正するトゥールビヨンなどが含まれます。これらの超複雑機構を単独、あるいは複数搭載している点が、このカテゴリーにおける定義です。
製作には極めて高い熟練度が要求されるため、年間の生産数は厳格に制限されています。その圧倒的な希少性ゆえに、世界中のコレクターが常に動向を注視しており、資産価値は非常に高くなる傾向にあります。
パテックフィリップを高く売るための3つのコツ

パテックフィリップのコンプリケーションモデルは、希少性の高さから中古市場でも注目されています。高価買取につなげるには、ポイントを押さえることが大切です。ここでは、パテックフィリップを高く売るためのコツを3つ解説します。
付属品は「完品」状態で持ち込む
パテックフィリップの査定において、付属品の有無は買取価格を大きく左右する重要な要素です。外箱や保証書はもちろん、ブレスレットの調整で取り外した余りコマも忘れずに揃えておきましょう。
特にコンプリケーションモデルの場合、カレンダー設定に必要な専用の調整ピンを紛失してしまうと、査定額に直結するケースも少なくありません。グランド・コンプリケーションであれば、付属品が一つ欠品しているだけで数十万円から数百万円単位の大幅な減額を招く恐れもあります。
査定の際には、これらを完品状態で提示することが、高価買取を実現するためのポイントです。
「資産」としての保管状態を保つ
パテックフィリップの複雑機構は、非常にデリケートな構造を持っており、日頃の扱いが将来の査定額に影響します。磁気帯びや予期せぬ衝撃、さらには湿気による文字盤の劣化などは、至高の時計において大きなマイナス要因となりかねません。カレンダーやクロノグラフなどの緻密なパーツは環境の変化に敏感なため、細心の注意を払う必要があるでしょう。
長期間使用しない場合は、専用のワインディングマシーンを活用したり通気性の良い場所を選んだりして、最適な環境で休ませることが大切です。また、定期的に動作確認を行い、良好なコンディションを維持しましょう。
売却のタイミングを逃さない
パテックフィリップは世界中で絶大な需要を誇るため、市場の動向によって買取価格が大きく変動します。特に為替の変動やメーカーによる定価改定の時期には、買取相場が急激に跳ね上がるケースも少なくありません。円安が進行する局面や値上げが発表された直後は、手元の時計の価値を再確認する絶好の機会と言えるでしょう。
特定のモデルに関しては相場が急騰している場合もあるため、常に最新の市場価格を把握しておく姿勢が欠かせません。日頃から査定情報をこまめにチェックし、納得のいく価格がついたタイミングで決断することが大切です。
まとめ

パテックフィリップのコンプリケーションは、職人技と実用性が融合した、時計製造の歴史を象徴する特別な存在です。中古市場においても圧倒的な需要を維持し続けており、適切なタイミングを見極めれば想像を超える高値で取引される可能性もあるでしょう。
より確実な査定を受けるためには、ブランド時計に長けた専門店に相談することが大切です。ブランド買取専門店の「おお蔵」では、パテックフィリップをはじめとするブランド時計を多く取り扱っています。経験豊富な専任バイヤーが査定を担当しているため、安心して売却可能です。また、宅配買取・出張買取にも対応しており、自宅にいながら不要になったアイテムの査定を受けられます。ブランド時計の売却を検討中の人は、お気軽にご相談ください。
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