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宝石商の王『カルティエ』

『宝石商の王』とは?


高級品や一級品の代表としての知名度を有するものは数多くある。

たとえるなら車でいうベンツ。時計でいうロレックスがそれになるだろう。

では宝石業界ではどのブランドがその代表格となりうるだろうか?

様々な意見や異論はあるだろうが、私はカルティエではないかと思う。

 

王の宝石商、宝石商の王(Jeweller of kings, king of jewellers


カルティエの歴史は1847年のフランス・パリに始まる。

宝石細工師のルイ・フランソワ・カルティエが設立した宝飾店がこの偉大なブランドの始まりであった。このジュエリー工房は、師であるアドルフ・ピカールから受け継いだものであった。

その工房を受け継いでから6年を経過すると、パリに自らの高級宝飾ブティックを開く。

そのブティックは後に多くの各国王室などを顧客に持つこととなるが、驚くべきはブティック開設からわずか6年後にはフランスの皇帝であるナポレオン3世の皇后ウジェニーを顧客としたことである。

これを現代の日本に置き換えると、東京都内で工房を引き継いで独立した無名の宝石職人が、6年後には東京の中心部にブティックを構え、さらに6年後には皇室御用達になるようなものである。おそらく1800年代後半の貴族社会においてはもっと難易度は上がるだろう。それを成し遂げたのが28歳の若者だったことにはさらに驚かされる。

こうして名を広めたカルティエはのちに世界16か国の王室御用達、またはそれに準ずる地位を築くことになる。

有名な逸話で、英国王エドワード7世が『王の宝石商、宝石商の王(Jeweller of kings, king of  jewellers』とカルティエを讃えたという話がある。このようにヨーロッパ全土の王侯貴族を魅了した宝石商はその地位を不動のものにし、現代に歴史を紡いでいく。

今でもパリのカルティエ本店には、その入り口の左右に王室紋章が9つ掲げられており、変わらない信頼関係を築けていることがよくわかる。その信頼がヨーロッパにとどまらず、世界中に広まっている。今では世界120か国以上に進出しており、どの国においても高い評価と信頼を勝ち得ている。なお初めて日本に進出したのは1964年だった。原宿にブティックを開いたのが日本におけるカルティエ1号店であった。

 

カルティエの偉業『プラチナジュエリー』


カルティエの歴史を語るうえで外せない偉業がいくつかある。

その一つがプラチナジュエリーの作成だ。

プラチナという物質の精錬方法や加工技術は1800年代の初頭に発見されており、王侯貴族の屋敷に使われるインテリアなどには用いられていた。そういった背景から、プラチナが希少であることは認知されており重宝されていたことはわかる。

だが融点が高く非常に溶けにくい上に、物質としての安定性が極めて高く酸化しないことから加工には極めて高い技術が必要であった。

それを小さなジュエリーに用いようとしたカルティエは、当時の人々からしたらまさに正気の沙汰ではない無謀な挑戦だったと思われる。

だがカルティエはそれを見事に成し遂げた。しかもただ単に素材として用いるだけではなく、ガーランドスタイルという装飾様式と見事に融合させたのである。

ガーランドスタイルとは花網模様のことである。19世紀後半からパリで流行したデザインで、精巧に再現された花や葉などの植物模様が特徴的である。精巧に作り上げるには非常に高い技術が必要であり、熟練の職人をもってしても手間のかかる作業を繰り返さなければならない。それを当時は未知の素材で非常に扱いの難しいプラチナでやり遂げたのである。

このプラチナジュエリーを作成するというカルティエの偉業は、当時のカルティエが他のジュエラーと一線を画す技術力を有していたという紛れもない証拠である。一般的に何らかの技術が確立されたりした場合、それを分析し模倣したものや追随したものがでてくる。だがプラチナジュエリーはそれがなかった。正確には出来なかったのであろう。

事実、他のジュエリーブランドがプラチナ製のジュエリーを作り出すのはこのガーランドスタイル確立から30年近くの年月が経過してからだった。

 

カットへのこだわりとデザイン革命


カルティエの偉業は他にもある。

ジュエリー史に残るもう一つの偉業として挙げられるのが、ダイヤモンドのバゲットカットの確立である。プラチナのジュエリーを初めて作ったのがカルティエというのは有名な話として浸透している。それに比べるとあまり世間に浸透していないが、実は現代で一般的に使われているダイヤモンドのカット方法の一つがカルティエによってもたらされていたのだ。

このバゲットカットが初めて作られたのは1912年の事。

当時のダイヤモンドはオールド・ヨーロピアンスタイルというラウンドブリリアントカットの原型ともいえるカットが主流であった。また、現代程ダイヤモンドに価値が集約されておらず、ダイヤモンド以外の色石もふんだんに用いられることが多い時代でもあった。

中央に備え付けられる宝石は大きく輝きの良いものが中心となり、富の象徴として宝石を身に着けていた時代である。その中で登場したバゲットカットは異質な存在であった。

それは大きくカットすれば光の反射を取り入れて光輝き十分にメインとなりうる光を放つカットである。それと同時に小さなダイヤモンドをバゲットカットにすれば主役を輝かせる脇石としても用いることが出来るものであった。

なおこのバケットカットを用いたリングが、モナコ公国のレーニエ三世からグレースケリーにエンゲージリングとして贈られたのは有名な話である。そのリングは当然カルティエ製であり、バゲットカットが施されたダイヤモンドがセッティングされていた。

こうしてカルティエは宝石史に名を残す偉大な発明を行ってきた。だが上記の偉業は技術的なものである。カルティエの偉業は当然技術的なものだけではなく、デザインにおいても革新的な改革を何度も行ってきた。

カルティエの代表的なモチーフに豹をモデルにしたパンテールがある。

もともと1914年にパンテールは発表されていた。だがそれはヒョウ柄というだけであり豹の姿をモチーフとしたものではなかった。

豹の姿そのものをモチーフとしたパンテールシリーズが発表されたのは1933年であった。だが1930年代の流行はアール・デコスタイルが主流であり、このパンテールシリーズは流行を全く無視したデザインであった。だがカルティエは後にくるデザインの『自然回帰』を予見し、それをコンセプトにしたジュエリーの発表を続けた。

そして1930年代の後半にはカルティエの予見した通り、生命や自然をモチーフにしたデザインのジュエリーがフランスで大ブームを起こす。時代がカルティエに追いついた瞬間だったと思われる。と同時にカルティエが時代の先を走っていたという証明になった一件でもあった。なお、自然回帰の前にジュエリーの流行の中心であったアール・ヌーヴォーやアール・デコはカルティエの主導によって一大ブームを巻き起こしている。

そう、この当時のジュエリー業界を先導しているのは完全にカルティエだったのである。

その後もカルティエは革新的なデザインのジュエリーを発表し続ける。

1969年にはラブシリーズを発表する。

このラブシリーズは今でもカルティエのアイコンモデルとして人気を博しているが、そのコンセプトは愛と束縛であり、他のジュエラーが展開するシリーズとは一味違った意味合いを込めている。

1971年には一本の釘から着想を得たジュストアンクルを発表。日用品から着想を得たモチーフを究極まで洗練し、一つのハイジュエリーに昇華させたモデルである。

他にもC2カルティエやトリニティ、ディアマンレジェやラニエールなど、発表の度に注目を集め、時代の最先端を走り続けていることを証明し続けている。

何気ない瞬間からストーリーを紡ぎだし、そこに深い意味を込めて装飾品へと昇華させる。そしてその作品に人々は魅了され、かつ飽きられにくく長い年月を経ても色あせない。デザインについても超一流という事に疑いの余地はないだろう。

宝石を扱うブランドは多数存在する。創業から100年以上の歴史を有するブランドも決して珍しい存在ではない。だがカルティエの様に、歴史・実績・品質・技術力・デザイン性などが完璧に備わっているブランドはそうないだろう。まさにカルティエこそ『宝石商の王』であり、宝石ブランドの代表に最もふさわしい存在であるといえるだろう。

 

 


 

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(編集:山﨑)

投稿者プロフィール

OKURA販促企画課
2019年にゲオグループ入りした株式会社おお蔵ホールディングスの子会社で、首都圏を中心にブランド品、時計、ジュエリー、貴金属のリユース買取、販売を行っています。
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